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十二.

 それから1か月ほど経った頃、病院に行ってナースステーションの前に置かれている来訪者の名簿に義姉と姪の名が書かれていることに気づいて立ち止まっていると、近くにいた看護師が私に気づいて師長を呼んだ。

「今いらしているのはお兄様の奥様とお子さんですか?」

「ええ、そうですが何か?」

「いえ、はじめてお会いしたので」

どうせろくに挨拶もしていないのだろうと思った。

「それよりも、最近腹部に水が溜まるようになってきました、おなかが張って痛みを訴えるようになりましたので定期的に抜くように処置はしておりますが、あまり多くなるようですと管を付けたままにしておくようにした方が良いと思っています」

「わかりました、そのようにお願いします」

 私にできることは何も無い、看護のプロが言うのだからそれに黙って従うのが良いし、余計な口出しをする必要は無い。

「まだ麻薬のパッチは使っていないのですか?」

「そうですね、水が溜まって痛みを訴えることはありますが、抜いてしまうと痛みは和らぐようなので、まだ使用していません」

「そうですか、必要になったらまた教えてください」

 そう言って、義姉と姪のいる病室へ向かった。

 実は、姪とは初対面だった、すでに中学生になっていたが、生まれてから毎年年賀状などで顔を見ていたが、実際に会うのは初めてだった。

「はじめまして」

 そういう私にびっくりした顔をしている姪、母が叔父さんだというまでは誰?という顔で私を見ていた。

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