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意地悪な視線の裏に
仕事中、意地悪な視線を向けられ、いつも心に嫌な思いが募って自分が壊れそうだった。
何であんな目で見るのだろう。
私はあなたに何をしたの?
何も心当たりなんて何もない。
誰かに相談したけれども、「そんな事を気にしないの」と言われるのが落ちで誰に相談したって無駄だと観念する。
じゃあ、そんな視線で私を見ればいいじゃない。
そんな相手に報復をしたいと思うが、私はそんな勇気もなく、仮に出来たとしても、相手にいびられるだけ。
毎日そんな視線を向けられる。
もういい加減にして欲しい。
心が疲弊してきた。
そしていつしか私の中で限界が来て、意地悪な視線を向ける相手に「何?」と聞くと、相手は目を反らして何も言わなかった。
次の日、その意地悪な視線を向けてくる相手に、手紙を貰った。
帰って恐る恐る見てみると、内容的には私に気があるからだった。
余計な事だと思ってが、その手紙をとりあえず大切に保管して、その相手の気持ちだけ受け取って、ちょっと嬉しかった。