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譲れない思い
私には譲れない思いがある。
もしかしたら、それは命よりも大切な物かもしれない。
その思いがなかったら私は生きる事は出来ないのだから。
それは本当にかけがえのない物で、大切な人にも見せたことのない私だけの物。
その思いに土足で踏み込もうとする者を私は決して容赦はしない。
これは私だけの物。
でも現実に蔓延る残酷な風が、その思いを打ちひしがれそうになった事もあった。
倒れそうになっても、その思いは決して手放す事はしなかった。いや出来なかった。
その思いは私が私である為の物であり、誰にも譲れない大切な思いだから。
私はこの思いを今もずっと抱きしめて、こうして生きている。
私はその譲れない思いを胸に私は伝えたい。
誰かの為ではなく私自身の為に。
その譲れない思いは誰の心の中にもあるのかもしれない。
だから私はその思いを胸に日々流れゆく時の中で、人と出会い、喜び悲しみを受け入れ、進んでいくのだろう。
それが私達、人間としての宿命なのだろう。




