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柴田盟の気まぐれポエム集  作者: 柴田盟
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気を許す相手を間違わないで!


 人間は一人では生きていけない。


 それに気づいた人も気が付かない人も入るでしょう。


 私がそれに気が付いたのはかなり遅かった。


 一人では生きられない事を知り、気が付けば心を黒く染めた人間に囲まれて、天使のような笑顔を向けて来る輩ばかりだった。


 私はその天使のような笑顔の裏の顔が一目見て分かった時、地獄に落とされるような恐怖にさらされた。


 心が麻痺し、泥沼にはまった気がした。


 そこから逃げ出したくても逃げ出さない状況の中、私は舌を噛みきり、生きることを断念して死ぬことで逃げ道を作ろうとした。


 でも出来なかった。


 心を追いつめられたときに、私の脳裏に大切な人の笑顔がよぎったからだ。


 この窮地から抜け出せば、その人に会える。


 そしてその大切な人に謝りたいと必死に思った。


 私は凄く甘ったれた人間だったが、幼い頃に、そういった人にいじめられた経験があり、その人たちの笑みが、私を笑顔で追いつめてくる人間と重なって見えたからだ。


 だから私は辛い経験をしたけれども、過去に辛いことがあって私は良かったと思えた。


 子供の頃は辛いことがあっても、見えないところで大切な人が支えてくれて解決に至ったが、大人になると自己責任で、被られた刃を自分で見抜いて避けなければならない。


 その為には、どうか気を許す相手を決して間違わないで欲しいと私は思う。


 世の中は幾億の人であふれかえっているが、その中で心を許せる相手は本当に滅多に存在しなくて、それを探すのは容易じゃない事を知って欲しい。


 私がお気に入りの場所でたそがれていたら、優しそうな男に声をかけられ、すぐにその笑顔の裏が見えた。


 その時はとっさに笑顔を取り繕って対処して避けられたが、後になって分かったが、私の心に平気で土足で上がり込み、何かやましいことを考えているのだと気が付き、二度とそのお気に入りの場所には足を踏み入ることはなかった。


 私の思い違いかも知れないが、とにかく人を見たら泥棒と思えって、その言葉はもしかしたら適切かも知れない。


 一番怖いのが、その疑う心を忘れた時。


 でも人間は完璧ではないから、大切な事を忘れてつい誘惑に負けて、ひどい目にあったりする。


 とにかく私が今回言いたいのは、気を許すべき相手を決して間違わないで。それと人間は完璧ではない。完璧ではないからこそ、気を許すべき相手を間違わずに、打ち明ける事も大事であり、それにより、人間の完璧ではない部分を補う事が出来るから。


 どんな偉い人でも、立派な人でも初めて会った人に対して、地位や名誉関係なく、心を許しては行けない。


 それは子供の頃に教わった、知らない人について行っては行けないと言う事と同じ事。


 最後に失う物がないと言って、自棄にならないで。

 私達は一人じゃない。

 私達人間は一人では生きていけないし、一人では決して立ち上がる事が出来ないことを忘れないで。


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