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逃げ出したい程の現実の中
何のためにあたしは生きているのだろう?逃げ出したい程のこの現実の中で。
夢は叶わず時は流れて、行き涙が溢れそうになる。そんな時世界中も泣いている孤独な都会の中で。
それでも人は何事もなかったかのように笑っている。その笑顔の裏に隠されている涙に添える花はないのだろうか?
夢を叶える人間なんてほんの一握りの人にしかなれない。
めくるめく同じ毎日に時間を奪われ、あたし達は機械の心を持てと言うのか?
せめて愛されたい。でも現実はそう甘くはない、それにその気持ちは誰もが同じ。
悲しみに包まれて死んでしまいそうになる。
でもわずかでいい、それはマッチの様な小さな明かりでもいい、その光を求めてあたしはまた明日を生きるのだろう。いやそれは誰もが同じ事。
あたし、いやあたし達は負けるわけには行かないんだ。
この命が尽きるまであたし達は答えを探し求めるのだろう。
あたしは諦めた訳じゃない。だから今をそして明日に向かって生きるんだ。




