心のゴミの集積所
小学校の私はいつもクラスメイトに暴言を吐かれていた。
バカ 屑 死ね
学校が終わると、その日言われた暴言によってなにもできない自分がいる。
宿題もできなかった。好きな事もできなかった。
次の日に宿題をできなかった事に、先生から暴言を加えられ、さらに私はクラスメイトからも暴言と同時に暴力を加えられてた。
そんな日々の繰り返しに中学でも同じで、中学ではもっとエスカレートして、私を誑かし、危うく命を奪われる恐ろしい目にあった。
高校にも上がって、同じ事であり、私はもう耐えられなくなり、不登校になり、中退した。
友達にも親にも見放され、私は部屋の中で、なにもできない自分に涙を流していた。
そしてどうして何も出来ないのかは、心にゴミがたまっていたからだった。
私は一見は清潔そうだが、心は学生時代にかけられた暴言で、その暴言は心に巣くいゴミと化して、私の心はゴミだらけだと言う事に気がついた。
客観的に外見の汚さは安易に見抜けるが、心にたまったゴミは安易に見抜けられない。
そのゴミに気がついた時、誰も寄せ付けずに、とにかく心に巣くったゴミを振り払うことに専念した。
それには時間がかかった。
とにかく心を静養しながら、いろいろなところに行き、時には誰もいない海で叫んだこともあった。
私の心のゴミの集積所はまさに海だった。
そこに行けば、ただぼんやりと眺めているだけで、心に巣くっていたゴミが見る見る落ちていく感じがした。
そして心のゴミがある程度無くなったら、心が清らかになった。
そして希望の明日が見えてきた。




