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1分で読める短編シリーズ

長い坂道の途中で

作者: 優木貴宏

私の家の前には長い坂道がある。


学校へいくときは下りなので問題ないのだけれど、帰りは登りになるので自転車を押していくのは大変だ。


今日も私は一人で坂をのぼっている。


しかし、今日は部活で疲れていたためにのぼりきる体力がなかったので普段はよらない公園で休憩をとることにした。


ほんとに小さな公園で滑り台とブランコといくつかのベンチがあるだけだ。


ベンチに座った私は水筒に手を伸ばし水分をとる。


お茶を飲んでいる間も私の喉の音しか聞こえないくらい静かな場所だった。


ふと目をやるとベンチに座って本を読んでいる男性がいた。


音もなく本を読んでいたので気づいていなかった。


静かな公園で本を読んでいる男性の姿はまるで風景画のようで私の目は奪われていた。


気づけば時間がたっていたので休憩をやめてすぐに坂道をのぼりはじめたが、私の頭のなかには先程の男性の姿がはっきりと残っていた。


「また、公園によったら見れるかな。」


そんなことを呟きながら私は帰路についていった。

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