理想への拘束
「マスター、出発します。」
「おん」
俺たち5人は街の外にいた。
平和な旅路の始まりである。
「かっくんの戦う姿見れなかったー」
「お兄ちゃんの戦う姿見たかったのにー」
「まあまあ、お怪我が無くて良かったではないですか。」
いや、怪我はしたよ?死にかけたし(ただし自傷)
「それではマスター、次はどこに行きましょうか。」
そうだな…どうしよう
「お兄ちゃんお兄ちゃん」
「どうした鈴蘭?」
「次はあの街にしよ!いいよね!」
その指差している方向は…
「アアル…もともと次の街は決まってたのか?」
「はい、マスター。」
俺に決める権利をください。
「徒花様、次はどんな街なんですか?」
「アアル、どんな街なんだ?」
他力本願当たり前である。
「はい。次は王の治める法治国家です。」
「ん?国なのか?」
「はい。先程の街で"英雄"になられたマスターなら国賓扱いで受け入れられるかと。」
ちなみに英雄になったのはあの大会で優勝したからである。あと体はアアルの魔法みたいなので人型になった。マジ感謝。
「国っとことはさっきより大きいのか?」
「はい。先程の街は世界で三番目に大きい"街"ですから。」
なんと。
「でもその大きさでもお兄ちゃんには大きすぎたよね…」
ガタッ(立ち上がる音)
ガシッ(3人に捕まる音)
ズドン(アアルの魔法で拘束された音)
「竜族になった俺でも振りほどけない…だとっ!?」
「マスターが竜の姿にならないかぎり振りほどけません。」
「」
俺はアアルの許可が無いと竜になれない、あとはわかるな?
「行きましょうか、マスター。」
やめろおっ!死にたくなぁいッ!しにたくn