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アアルの旅路  作者: NARU
彼のものの描く理想の為に
8/19

理想への破壊

竜族とは。

様々な種族のいるこの世界の頂点に立つものである。

あるものは町を破壊し

あるものは他種族に知識を与え

あるものは静かに眠っている。

そのように最強の種族であるが故に自由に過ごしていた。

だが、あるとき悪竜を倒したものがいた。それは後に英雄と呼ばれたのだが、そのものはこう言った。

「最強の種族である竜族も、倒せない敵ではない!今こそ全ての種族で協力し、奴等を滅ぼそうぞ!」

それから、竜族狩りが始まった。

竜族は個では最強の存在だが、無敵ではない。

そして次々に竜は落ち、世界から竜は失われた。

それが竜族である。

だか。

もし、竜族のいないはずの世界に

竜族がいたら?

種族間の争いを続ける今の世界は

どのように変わるのだろうか。




そんなことはどうでもいい。



ただ、俺は生き残る上で必要な選択肢だったから、竜族になっただけだ。

妖族ではダメな理由。それは

「妖族ではあのルシフェルには勝てないと、そういうことですねマスター。」

そうだ。

そして今あいつを殺さなければ、被害は確実に増える。

ならば

今ここで

「あいつを殺すッ‼」


ー××守護の竜よ      ××ー

ー××財宝を守る強欲の竜よ ××ー

ー××我に力を与えよ    ××ー

ー××我が願い       ××ー

ー××我が望み       ××ー

ー××叶えんがため     ××ー

ー××我が財宝を守るため  ××ー

ー××全ては我のため    ××ー

ー××力を寄越せ      ××ー

ー××"ファーヴニル"ッ‼  ××ー


目が覚めるとそこは異世界だった。

目の前にいるのは、驚愕した表情の堕天使。

「ばかな…竜はもういないはず…」

俺はそいつにこう言った。

「我が名はファーヴニル、毒を持って財宝を守護し、呪いを持って敵を殺すもの」

しかし、堕天使は震えながら

「そんな幻惑魔法で騙されるか!くらえ、天罰(ビスティーション)!」

5番目では最高レベルの魔法、光の大槍を落とす、強い魔法ではあるが、

「この程度か?」

当然、当たっても傷一つつかない。

「ばかな…ばかな…」

「ならば、次はこちらだな。竜罰(ビスティーション)。」

竜のみにしか使えない魔法、ランクは7くらい?

「う、うわぁぁぁっっ‼」

巨大な光の槍が毒を纏って落ちてくる。

幸いここは広いから、観客には被害がなさそうだ。

そういや観客全員寝てるな。

「マスター、観客はあの忍者に全員眠らされています。」

なんと、てかどこだアアル?

「今はマスターの背中にいます。」

それならいいや。

「堕天使らしく堕ちるがいい、毒に苦しみ喘ぎながら、な。」

そして闘技場は、光の槍によってほとんど消えた。

俺が乗れる分の足場しか残っていない。

「アアル」

「なんでしょうか。マスター。」

そして俺は言った。

「ひとがたもどれないorz」

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