理想への布石
街に入ると、そこは異世k(
「かっくん、みんなこっち見てるけどなんで?」
「そりゃワケわからん服着てたり超絶美少女の鈴蘭がいたら目立つだろ。」
「マスター、もしかしてシスk
「違うからな?」
「そうなのですか?」
「当然だ。シスコンとかやばいだろ。法律的にも常識的にも。」
「徒花様。」
「どうしたメリー?」
「そういえば、ここの通貨ってどんなものなのですか?」
「うーん…アアルー」
「はい、マスター。こちらが通貨になります。」
そう言うと4つの皮袋を渡してきた。
「お兄ちゃんと私とメリーさんと輝井さんと…あれ?アアルちゃんの分は?」
ちゃん付けかよ。
「私の分はマスターのほうに一緒にしてあります。私はマスターのお側に居なければなりませんから。」
「その理由は?」
「マスターのお手伝いをするためです。」
「本音は?」
「逃がさないためです。」
デスヨネー
「じゃあ、みんなバラバラで買い物してあとでどっか集合にするか?」
「あ、かっくんが寝てる間に集合場所は決めておいたよ。」
俺の仲間はずれ感がすごい。やっぱりボッチか。
「でもどれが何円かは聞いてるのか?こっちなら金貨何枚分になるけど。」
「それなら大丈夫ですよマスター。」
「なんで?高く売られたりするだろ。」
「店の前に金貨何枚とか銀貨何枚と書いてあります。」
ほんとだ。てかもうあいつらいねえし…
「マスター、なにか欲しいものはありますか?」
「メイドが聞くのも変な質問だけどなww」
「では、武器などどうでしょうか。」
ふむ。いいかもな。
「ここの町で有名な武器とかあるのか?」
「はい。ここでは"成長剣"などがおすすめかと。」
「効果は?」
「はい、持ち主の力によって強くなるものです。」
ありきたりだなー。
「なお私が持てば上限を解放できます。」
「そしたらどれくらい切れる?」
「村一つなら一切りで。」
…
「」
「どうかなさいましたかマスター?」
「今さらながら驚いてるだけだ、気にするな。」
「はい。気にしません。」
こいつ…怒らせないようにしないとな。
「マスター」
「どうした?」
「あの少女を助けますか?」
アアルが指差した方向では、
「お嬢さん、どうだい?」
ねっとりとした声の男性数人に囲まれて
「はうう…えっと…その…」
小動物みたいなのがいた。
「どうしますか、マスター?」
そんなの決まっているだろ。
「アアル」
「はい。」
「魔法の使用の許可をくれ。」
「助けるのですね?」
「いや、違うよ。」
「…では、何故魔法を?」
そんなの決まっ(
「交渉だよ。」
その時の俺は、もしかしたら表情を作れたのではないかというくらい禍々しいオーラが出てたって、あとでアアルが言ってた。