理想への襲来
アンヌンも増えて6人での旅が
始まらなかった。
アアルが急いでどこかへ転移したと思うと
雲が出て雷が落ち
どこかの火山が噴火し
街では「堕ちが出た‼」と騒ぎ
地震、さらに地割れが起きた。
「アアルどこいったんだろーなー」
俺は内心少し焦っていた。なぜなら
「かっくん!すごいよ!街が落ちてく!」
「おにいちゃん、噴火って綺麗だねー。」
「雷…雷…か、徒花さ…ひっ」
「か…かつばなさん…アアルお姉ちゃんのとこ…いかない…ん…ですか?」
こいつら一人も危機感ねえなあ…
「行かないんじゃなくて、行けないんだよ。場所がわかんねえ。」
するとアンヌンが上を指差した。
「あ、あっち…です…よ。」
何故わかるんですっ!?
「はやくしないと…アアルお姉ちゃん…死んじゃうかも…」
「おう、じゃ、ちょっと行ってくるか。」
「おにいちゃん、怪我はしないでね?」
「多分無理。」
ー×× 汝は天駆けし王者 ××ー
ー×× 空を制し空を愛す者 ××ー
ー×× 雄大なる汝が力を与えよ ××ー
ー×× 汝が魂は我が継ごう ××ー
ー×× 全てを護りし竜の名は ××ー
ー×× 「飛翔竜」 ッ‼ ××ー
そして俺が成ったのは、手を翼と同化させ飛ぶことに特化した竜、飛翔竜。
「ならば、行ってくる。」
ちなみにしゃべり方や一人称は気分で変えてるだけ。今更だけど。
「アアルお姉ちゃんを…お願い…します…」
その言葉を聞いたあと、俺は天に向かって飛び立った。
ひたすら飛び続ける。
ひたすら
アアルの場所に着くまで…
すると、壁のような、でも通り抜けれる、無色透明のなにかに入った。
「これが、世界の果て、なのか?」
前にアアルに聞いたことがある。
世界というのはこっちで言う宇宙のなかの星みたいなものだと。その星一つ一つが世界と考えればわかりやすいと。
そして、この世界は半球型だと。
ここはその上限というところだろう。
「だが…ここを越えなければ…辿り着けないッ‼」
俺は飛ぶことに思考をすべて割き、ただ飛び続けた。RPGの壁に歩き続けるみたいに。
すると、貫いた感じと共に世界が変わった。
いや、正確には世界から出た、なのだろう。
「マスター!?なぜここに!」
アアルがいる。ボロボロでずっと戦っていたのがわかる。
敵は…悪魔や堕天使、天使に妖怪。数はわからん。
「ここからは俺が殺る。休んでろ。」
「しかし、マスター!」
ー×× 神越えし三頭竜よ ××ー
ー×× 敵を滅する力を寄越せ ××ー
ー×× 数多の敵を殺すために ××ー
ー×× 全てを殺し尽くすため ××ー
ー×× 我が望む竜の名は ××ー
ー×× 「有翼之龍蛇ッ‼」 ××ー
俺は知る限り最強の竜を選んで叫んだ。
刹那、俺の体が闇に飲まれ、変化する。
三首の竜、体躯は大きく、東京ドーム何十何百いくかもしれない、漆黒の竜だ。
「善悪」
その一つの魔法、それを俺が唱えると、敵の群生は光と闇の混沌としたものに包まれ、
その全てを殺す。消し去り、破壊する。
「やはり、広範囲ではダメか。」
「マスター…?」
予想どうり、それは生きていた。傷すらおわずに、それはこう言った。
「我らの軍勢を、全て消し去った貴様を称えよう!我が名はヘイルダム、ヘイルダム・グランブルーだ!」
「そうか。我が名はアジ:ダハーカ。これより、貴様を殺す。」
「「さあ、始めようぞ!」」
俺とヘイルダムの声が重なり、殺しあいが始まった。
昨日書いたの間違えて消しちゃったから、とりあえず今日の休憩時間に書いて、明日からバイトは無いから予定を1日ずらしてお送りします。え?アンヌンを何故仲間にする話を書いたか?ほとんど出てないって?
…バイトがあと2日って忘れてたんだよぉ‼
つまり、次回最終回!