理想への遊戯
(*´ω`*)スヤア…
「マスター」
(*´ω`*)スヤア…
「狸寝入りはバレバレですよ。」
「なぜだっ‼」
そういって俺は起き上が
れなかった。
「また鎖かよ!」
「ロープの方がよろしかったですか?」
違うそうじゃない
「マスター、イデア姉様に挑むなど、馬鹿のすることです。反省してください。」
ジト目でこっちを睨むアアル。多分全男性の7割は落ちるな。3割はババ専とか特殊なのとか…
「わかったよ、で?どうすれば反省してるって認めてくれるんだ?」
「簡単です。一緒に遊園地を回ってくださればそれで十分です。」
「やけに謙虚だな。俺の予想はもっと酷かったんだが。」
「…その、予想というのは?」
「言うわけないだろ。」
これ以上めんどうなことになったらな…嫌だし
「では、行きましょうかマスター。」
満面の笑みでアアルが言う…
「ああ、そうだな。」
「しかしマスター。」
「ん?」
「アンヌンに手を出したというのは本当ですか?」
満面の笑みで聞いてくる。超怖い。
「そんなわけないだろ。」
「では、マスターがアンヌンと…その…いえ、なんでもありません」
「そか。」
そして、遊園地を回るという地獄が始まった。
あるときはマスコットキャラに吹き飛ばされ
あるときはジェットコースターからふり落とされ
あるときは…まて、ここほんとに大丈夫なのか?
そんなこんなで夕方ー
「マスター、次は観覧車にいきましょう。」
「あ、ああ…」
正直疲れたが、まあ観覧車なら…
「では、こちらにどうぞ。」
案内の人が案内してくれる。まとも…だと…
そのままアアルと俺を乗せた観覧車は上がっていく。
「そういえば、鈴蘭たちは?」
「輝井様とメリー様と一緒に楽しんでました。」
なんか怒ってる?
「私もマスターが迷子にならなければ…」
「なってねえよ!?」
「ですが、私が気付いた時にはマスターは死にかけてらっしゃいましたよ?」
「気付くのおせえよ!」
「あ、マスター、いい景色ですよ!」
「…まあ、そうだな。」
「あれ?マスター、何を…」
「さっきまでの、全部お前が仕組んだだろ?」
「ナンノコトデショウカ」
「棒読みすぎる…で、このあと何が起きるかわかったから、その準備中」
「瞑想してるようにしか見えませんが…」
「心の準備だからな」
「それとマスター。」
「ん?」
「さっきまでのこと、私ではありませんよ?」
「エ?」
瞬間
観覧車が落ちた。
俺とアアルののっている丸いあれのみが
↓
↓
↓
↓
「知ってたよこんちくしょう‼」
俺はアアルを抱き抱え(いわゆるお姫様だっこ)風の魔法を使いまくってゆっくりと着地した。
その横に落ちた観覧車のあれはというと
「スクラップじゃねえか…」
「なんじゃ、まだ死んでおらんかったのか」
後ろからあのクソ狐が歩いてくる
「ほ、ほらお姉ちゃん、だから大丈夫だって…」
「さて、徒花とやら」
狐が話しかけてくる
「やだ、帰る」
「まだなにもいっておらんじゃろうが…」
「俺は結婚はしないと5歳の時に…」
「そんなの知らん」
理不尽だ…
「か、かつばなさんは…いや…ですか?」
めっちゃ目をうるうるさせてるので
「うん。」
「ひうっ…うう…」
はっきり言ってやった。
「多分そろそろ限界だからな」
「な…なにが…ですか…?」
そんなの
「俺がこの世界にいられる限界」
「え…?」
「そうだろ?アアル。」
この決断に確証があった俺は
「いいえ、マスター。」
…
「は?」
この一言で…訳ワカメになった。