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時魔法が使えない理由

うーむ、チマチマと区切ってしまう。

 治療の能力って凄い。ついでに、胸囲も凄い。あ、これは人間の方だよ。名前知らないけど。同学年だが、別クラスだからな。べ、別に俺に女友達がいないわけじゃないからな!?…幼馴染だけだけど。

 とにかく俺の足は治癒能力によってすぐ治った。結局俺のところ以外にはあのモンスターはでてなかったらしい。

 目覚めた場所を調べてみると、出口は一つしかない。壁はコンクリートよりも硬い、何てレベルじゃない。なんせどんな能力者が能力をぶっ放しても傷一つつかなかったからだ。触った感じだと、普通のコンクリートだった。

 とりあえずここから脱出するため、クラスの委員長や、先生などが集まって会議を開いていた。最初に目覚めたらしい俺もそこに参加させられた。

「それで、ここに来た時のことを話していただけますか?黒騎守くろのすくん。」

 このいけ好かないイケメン野郎は生徒会長、「悠里 俊豪」(ゆうり しゅんごう)

能力は『融合』。非生物同士をつなぎ合わせることができるらしい。ただし、物理的なものに限るらしいが。

 まぁ、そんなことはどうでもいい。重要なことじゃぁない。

 とりあえず、俺が居眠りをしたらここに突然いたこと。モンスターに襲われたこと。を話した。

「僕もです。」

「あれ、あなたたちもですか?」

「私もです。」

 全員気を失うかのように居眠りをしたらしい。

「今、そのことはどうでもいいでしょう。今最も重要なことは、ここからどうやって私たちの学校に戻るか、です。」

「はっはっは、悠里くん。これは、集団ドッキリに決まっておるだろう?なぁ、誰かテレビ局から依頼でもあったんじゃろ?いらない混乱を招く前にバラして欲しいんじゃが。」

「校長先生………あなたが聞いていないということは、ここにいる誰も知らないということだと思いますよ?それに、集団ドッキリならこんなリアルな場所、VRではないですし。こんな大きな建物を貸し切ってまで、リアクション芸人でもない僕らを観察するのですか?そんな巨額のカネを動かせるようなプロデューサーならばこんな無駄なことはしないでしょうし。」

「まぁいい。わしはさっさと家に帰りたいんじゃ。」

「わかっています。そこで提案なのですが、この中で能力が優れている人が一人あの出口から外に出ていただきたい。他にも数名能力が弱いものと一緒にね。」

「不足の自体があった時のために強い能力者だけの方が良いのでは?」

「いえ、即死系のトラップでもあった場合、そのことを考えていますか?先生。」

「う、す、すまん。浅はかだった。」

「それでは、誰がいきます?」

「俺が行こう。」

「ほぉ、行ってくれますか黒騎守くん。」

「あぁ、俺の能力的に、ワープ系の罠とか初見殺しの罠以外死なないからな。その代わりそういったものに対する感知能力があるやつと一緒に行かせてくれ。」

「わかりました。それで、黒騎守くんはどのくらいの長さ時間を止めたりできるのですか?」

「あ、まだ試してないや。」

「はぁ、考えてから発言してくださいよこのど低脳。僕はあんたみたいな行き当たりばったりな性格の人間は大っ嫌いなんだよ!!」

「すまんすまん。いまからやるからよ。」

「いや、あんたには任せられない。

『俺の能力、なんかしてくれ!!』

誰か別ノォ………

(うん?こ、これはすごいぞ!!完全に時が止まってる!ふむふむ。この状態ならチカンし放題じゃね!?よしゃ、思い立ったが吉日よ。ふへへへへ、どれにしようか、な!!)

 俺が近くにいた女生徒に近づき、触ろうとした瞬間。俺の中にある何かがごそっと減った気がした。そして、歩き出す前の位置に突っ立っていた。

??????な、何がどうなった?

 そして、俺が混乱している間にも少しではあるが徐々に今さっきごそっとなくなったものと同種のものが抜けていっているような感じがした。

 そして、俺の前に今さっきと同じように唐突に、俺の前にスクリーが現れた。そして、それが俺の能力が役に立たないと言われるようになった最大の理由。



『能力発動中に、意識して服以外の装備品を含めた生物、非生物に何らかの危害を加えることはできない』



俺にとって絶望的な宣言だった。

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