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休みの日に思いきって遠出をした僕は、
大分、遠くまできたと、一人呟き、コインパーキングに車を止めた。
とりあえず何か食べようと大きい道、大きい道を歩くと、ラーメン屋を発見して、入ることにした。
これは意外にも、僕にとっては珍しいことだった。
何が珍しいのか?
外食で何か食べたい時に僕は、悩む。悩んだあげく、大抵あまり、食べたくないものを食べるパターンが多いのだ。
それが今、食べたいものが、見知らぬ街で、グッドタイミングで食べられるわけだ。
店に入り、大盛り無料の、つけめんを頼んでカウンターで僕は、思った。
(おかしい……ここまでは、うまくいきすぎている。たぶん、つけめんの味が、僕好みではないパターンだ)
そんなことを考えてセルフサービスの水を入れようとすると、メニューの端に、
『カウンターを汚して、豪快に食べてください』
の文字を発見して、僕は、水を飲む。
目の前に、つけめんが出されて、お腹のすいていた僕は、一気に食べた。
食べ終わって、ふと、左右を見ると、どちらともに男性が座っていた。
僕は、ごちそうさま、と店を出た。
店を出るとアーケード通りが目に入り、入ってみる。
まばらの人なかを歩く。
歩き疲れた僕は、コインパーキングに戻り、マイカーに乗り込むと自宅への帰路に就いた。オーディオを消して夜の道を自宅へと急いだ。




