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【大事なキオク】

四章 神様の操るこの世界は何色だったのだろうか



意識が遠のいている…。


そして確かに、小さな声ではあったが、ラクは「ごめんね…」と言っていた。

それがどういう意味なのか僕はまだわからない。


第四章 【大事なキオク】


ふと目を覚ますと僕はお城の中にいた。

それは大きくてとても綺麗、全体が白で統一されていて差し色には金が使われている。

僕が寝かされていたソファもとてもふわふわしていて普通じゃ買えないようなものだった。


「ハクくーん起きてー?」

あれ?僕の事を呼んでる?

声のした方を見ると、全体的に赤い端などに金、黒がちょこっとついた感じの騎士のようなしっかりした服を着ている、顔も整っているのでそういう格好が様になる。


僕と同い年くらいの男の子がいた。


「いらっしゃい♪」


誰だかわからない少年は僕の方を向いて行った。


「ねぇ、君は誰?なんで僕の名前を知ってるの?僕はなんでここにいるの?」


僕は何がなんだかわからないままだった。だからそれが聞きたかったのである。


「うーんとね、自己紹介は後でしてあげる、君の名前は…まぁお友達に聞いたんだよ、」

少年は少し慌てているようにも見えた。


「そのソファに座ったまんまでいいからちょっと待っててね、」


そう言うと少年は僕のいる部屋から立ち去る。



しばらくして少年は帰ってきた、お兄さんかなにかを連れて、少年のお兄さんもとても整った顔立ちで僕より2、3歳上だろうか…いやもっとかもしれないそれくらいの歳の青年だ。


「ただいまぁ〜、ごめんね待たせちゃって」


「う、うん…」

僕はぎこちなく返事をする。


「あ、そーだ!」

少年は何かを思い出したようだ、

そして続ける。


「自己紹介、まだだったよね?」

少年はニコニコしながら言う。


「僕の名前はラピト、で、隣にいるのが僕の兄さん…、ラク王子だ。

ここはヘルア王国で、君はこの王国に遊びに来て、遊び疲れて倒れてしまった、それをたまたま僕達が見つけて保護した。」


自己紹介を終わると、ラクがハクに近づく、そして…

僕の頭に手を置いた。


何かを動かされているような…

暖かい気持ちになった。


「ハク、こっちに来てもらってもいいかな?」


こっち、と指を指している方向を見ると、小さなドアがあった。


「見せたいものがあるんだ」

ラピトはそう言うと、無邪気な子供のようにハクの腕をつかんで引っ張っていった。


続く



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