他の使い道
どうにか気功スキルの基本であるオーラを発すること、そして体内にオーラの取り込みに成功する。
「お、やった、これはオーラの取り込みに成功したぞ!」
「ジュン様、そのまま集中して体内でのオーラの維持を」
「おお、分かった!」
今度は体内でのオーラの維持だな。これも集中が大事だ。俺の肉体が強化されるのはあくまでオーラが体内にある時だけ出しだからな。
「あ、なんかオーラを感じなくなったな。これってオーラが俺の体の中から消えたのかな?」
「そうですね、他の者には取り込んでからどうなったかは分からないのでジュン様がお感じになられたならそれがオーラが消えたという事実ですね」
「やっぱりまだ修業が大事だな」
「ええ、実戦ではまだ持続させないと厳しいかと、ですがジュン様初めてでここまでおできになったのですぐに実戦に臨めるほどには持続時間が伸ばせるかと思います」
気功スキルを使いこなすメイルの言葉だし、魔法の素質はなくても、気功スキルのセンスはあるようだし、早く身に付けるように頑張らないとな。
もちろん強化された身体で剣を使うのもカッコいいけど、強い魔法をぶっ放してモンスターを倒すとかもしたかったな。ん?待てよ、オーラって取り込む以外にも使い道はないのかな?
「なあ、メイル気功スキルについてもう少し聞きたいことがあるんだけどいいか?」
「いかがなさいましたか?」
「えっとな、その気功スキルってさ、肉体強化以外にも例えばそうだな、オーラをぶっ放して敵を攻撃とか、逆にオーラの力で自分や仲間のケガとかを治したりできないのか?」
「気功スキルでですか?私は肉体強化以外にできませんが、そういったことができる者もいる話は聞いたことがあります」
メイルほどのセンスでもそこは無理なんだな。俺のセンスがメイルに及ぶかは分からないけど可能なら身に付けてもみたいな。
「ジュン様、もしやまだ魔法に未練があるのですか?」
「え、そ、それは……」
「無理もありません、ラオール家は代々魔法を活用して外敵より領民や王国を守ってきたお家でそれゆえ当主には高い魔力が求められてきたのですから」
しまった、変な事聞いたせいで、話がおかしな方向に行き始めたぞ。どうにかして軌道修正をしないとと思ったけど、メイルはまだ話を続けていた。
「ですがきっとジュン様、別の形でラオール家を支えられるよう私がお力添えします。すぐに未練をお捨てになられないでしょうが、どうかまずは自分の新たな役割に邁進してまいりましょう」
別に当主の座とかはそこまで未練はないしな、兄さんがいるなら仕方ないし。だけどせっかくだし、身に付けたいよな応用技も。




