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模擬戦の提案

 騎士団長のメイルが俺の入団を決めた事に不服を申し立てたダンテ副団長、どうやら俺が初陣を終えたばかりのはずなのに騎士団に入団した事が不服のようだな。


「ダンテ、忙しかったとはいえ、あなたになんの相談もしなかったのは申し訳ないと思っているわ、だけど推薦状をいただき、私も実力は問題なしと判断した事は間違っていないと思うわ」

「過去にも領主の子が騎士団入団の推薦状があったにも関わらず、騎士団入団がならなかった例はあります。能力や経験不足を理由に断ってもお咎めはなかったはずですがね」

「それは見習いの段階で訓練についていけなかったからでしょう、まだそれを判断する時ではないはずよ」

「団長、気功スキルの上達の速さや、それを属性に転換したジュン様の力を別に疑っているわけじゃありません、だけど初陣の功績だけを理由に簡単に決めていいものなんですかね」


 このダンテ副団長は俺が簡単に騎士団への入団が決まったことがどうも気に入らないようだな、団長のメイルに対しても一歩も引かない姿勢を見せている中、騎士の1人がダンテ副団長に呼びかけている。


「しかし副団長!メイル団長はずっとジュン様の訓練を見てきたのです!実力も問題ないかと思いますが」

「本当にそう思っているのか?お前達も俺も栄誉ある騎士団に入団する為にどれほどの武功を上げてきたか忘れたわけじゃないだろうな!」

「それは……」

「そこまで言うならばダンテ副団長、あなたはどうしたら納得するの?何を示せばジュン様が騎士団にふさわしいと判断するの?」


 メイルも父の推薦状と自分で俺の力を信じたという自負があるからか簡単に折れない姿勢を見せるが一応ダンテ副団長の言い分も聞いてみるんだな。まあ武功を多く上げて入団した奴からすれば領主の子で初陣だけで入るのは気に入らないんだろうからな。


「そうですね、今ここで俺との模擬戦に付き合っていただきましょうか、それで実力を見ますよ」

「本気で言ってるのダンテ⁉ジュン様は私でも倒しきれなかったガーゴイルを一撃で倒したのよ」

「だから、それが偶然でないってことを証明してほしいんですよ、ただし俺も俺の最大の得物を使わせてもらいますがね」

「あなたの最大の得物、分かったわ団長として許可します」


 俺はこのダンテと模擬戦をするのか、俺が気弾と属性に合わせられることを分かったうえで挑むという事はかなりの自信家だな。だけど最大の得物って?


 いや、ここに来て俺も引いてたまるか、生意気な奴は実力で黙らせてやらねえとな。

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