剣の修行
5歳の俺は魔力0という鑑定を受けてしまい、その直後に俺は父に執務室まで呼ばれて衝撃の事実を言い渡されてしまった。
「ジュンよ残念ではあるが、お前の魔力は0という鑑定結果に終わった」
「……はい……」
「ジュン、我ら貴族は王族より土地を与えられその武を国家に捧げる存在であり、魔法もその武の力に相当するという事は前に教えたな」
「はい、我ら貴族は領主として民を守り、王家にその武を捧げる存在であると」
貴族は大きな土地を与えられて大きな屋敷に住み、一見すると華やかな生活を送っているように見えるが自らの武をもって民や国を守る事を義務つけられている。それは武器の扱いや兵を指揮する事だけではなく、魔法の力を駆使する事も含められている。
魔力を持った人間は王族や貴族に生まれやすく、普通の人間が扱う事のできない強力な力を使用できる可能性を秘めている。ゆえに貴族は魔法の力を駆使して戦う事も求められるが俺にはその魔法を扱う為の力魔力が0であるというのだ。
「本来ならばお前にはアダムの補佐、もしくはアダムに何かあった場合にこのラオール家を継いでもらうはずだったが、魔力なくしては領主は務まらんというのがこの国の習わしだ」
「それじゃあ、父上、お、私はどうすればいいんですか?」
「今後は剣に励め、剣の腕次第ではお前をラオール家の騎士団長に任じる」
「はい……」
とりあえず魔力がないからという理由で勘当される事は無いのは安心したが、俺は事実上後継ぎ候補からも兄の補佐役からも外されてしまったんだな。
こういうのを冷や飯を食わされるっていうのかもしれないが、とりあえず家にはおいてくれるんだし、俺も自分にできる事を頑張らないとな。
それから俺は約10年間剣の稽古をつけるとある日、新しい先生を紹介されることになり、父に執務室まで呼ばれた。
「ジュンよ、これまで基礎的な稽古を続けてきたが、これよりは応用といえる訓練を行おうと思っている」
「応用訓練ですか?ですが父上模擬戦等も含めた実戦訓練も既に多くこなしておりますが」
「今後はスキル習得に向けた訓練が必要だ。魔法が使えない以上、それらを習得して力不足を補ってもらわなくてはならん」
まさかのスキル習得のチャンス⁉よし、これぞ異世界転生の醍醐味だ。
「それで父上、今までの先生から学ぶのですか?」
「いや、今までの者たちは剣技に活かせるスキルは所持していなかった、だから新しい者に学んでもらう」
新しい先生か?一体どんな先生なんだ?




