訓練見学
メイルより俺が騎士見習いとして入団する事になった説明を受けた騎士達は早速俺がガーゴイルを倒したのに駆使した気功スキルと属性の合わせ技に関心を抱き、それについての説明をした。
「ほう、魔力0とお聞きしましたが、そのようなお力を秘めていたとは!」
「まあ、理由は分かんないけど、気功スキルを身に付けたからだよ、そういう意味じゃあメイルのおかげだな」
「さすがは団長!指導力も相当なものですな!」
「やめてよ、私はあくまでも基本的な事を教えたにすぎません、ジュン様の元々の特性と鍛錬が活きた結果です」
メイルは自分が褒められると、少し照れて謙遜をし、俺の特性が活きた結果だと話す。
「さあ、そろそろ訓練を再開して!」
「はっ!」
「ジュン様、今日はとりあえず訓練の見学を行ってください、あちらに椅子がありますので」
「分かった、みんなの訓練をしっかりと見学させてもらうよ」
メイルに今日は初日という事で訓練の見学をするよう言われて椅子に座り、騎士団の訓練の様子を見学する事にした。
「はっ!」
「おおおりゃあ!」
「いくぞ!」
「負けるか!」
すごいな、基礎的な訓練、素振りや、筋トレのような事をしている人や、実戦訓練を行っている人もいる。あれ真剣でやっているんだな。
一応剣を打ち合っているようで身体を斬らないようにコントロールしているんだな。いわゆるこれも技術なんだな。
「いかがですか?ジュン様」
「これが騎士の訓練なんだな、今までもメイルから剣を習っていたが、あれもかなり初歩的な訓練だったんだな」
「ええ、まずはジュン様に剣技の基礎を身に付けていただく事が目的でしたからね、ここに所属している者はその基礎を身に付けたうえで独自の技を磨くべく鍛錬に励んでおります」
「そうするとメイル、俺も剣の基礎を身に付けたという事でいいのか?」
メイルの言葉に俺は少し疑問を抱いたので少しぶつけてみた。いくら気功スキルによって魔物を討伐したとはいえ、剣の能力が十分でないのに騎士団に入団していいのかという疑問も浮かんだので。
「ええ、ですがやはり気功スキルの事と実戦でどれほどやれるかが気がかりでしたので、気弾の威力を見たときはあとは実戦の力を見極めればと思いましたので」
「それで初陣で成果をあげたから騎士団の入団を決めたと」
「最終的にお決めになったのはゴリオン様でしたが、ジュン様の上達具合を見届けていた私としても異論はございませんので、どうか鍛錬に励んでくださいませ」
とりあえず俺は騎士団に入るくらいの力は剣技も含めて身に付けていたという事か、それは少し安心したな。




