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魔力鑑定

 5歳の誕生日を迎えた俺はこれから魔力鑑定を受ける事となり父であり、この地方の領主でもあるゴリオン・ラオールより説明を受けていた。


「良いかジュンよ、これより受ける魔力鑑定について説明をしておく」

「はい」

「魔力鑑定とは現在の魔力量、そして魔法の属性適性を見るものだ」


 父の説明を聞く感じ、このブハン地方はサイブ王国の一地方であり、サイブ王国に仕える貴族は剣や魔法の扱いに長けている必要がある。それを駆使して王国を外敵から守る必要があるからだ。


 特に次男として生まれた俺は継承の優先権も高く、高い魔力を持つ事が期待されている。


 そして俺は祭壇のある部屋に案内されて魔術師らしき男より声をかけられる。


「それではジュン様これより魔力鑑定を行います」

「あ、はい」

「ふふふ、そう緊張なさらずともよろしいです、私の魔法をもってすれば一瞬でジュン様の魔力量、そして属性適性が分かりますので」


 魔術師によると魔力鑑定は早く終わりそうだが、それでもやっぱり緊張するよな。そんな中、俺の魔力鑑定に立ち会っている兄や姉から声をかけられる。


「ジュン、そう気負うな、だけどみんな楽しみにはしているからな」

「ええ、ジュンの魔力がどれほどのものかこの目で見たくて立ち会っているからね」


 兄のアダムはこのラオール家の長男であり、俺より5歳上である。もちろん継承権第一位で余程の事がなければ兄がこのラオール家を継ぐだろう。魔法だけでなく剣の腕も高く。誰もがアダムを後継ぎとして期待している。


 そしてもう1人、彼女は俺の姉で3歳年上のモニカだ。彼女も兄ほどではないが高い魔力を保持している。また非常に頭が良く、勉強を教えてももらっている。


「さあ、ジュン様魔力鑑定を行いますぞ」


 魔術師はそう言うと、呪文のようなものを唱え俺の身体に光を放った。驚きはしたが、痛くもなく何か文字のようなものが俺の身体から出ていき、その文字を見て魔術師は驚きを隠せないでいた。


「⁉ゴリオン様、これをご覧ください!」

「何⁉これは……」

「ゴリオン様、大変信じがたいのですが、ジュン様の魔力は……」

「まさか、魔力量0、だが属性適性が全属性とな?」


 え?魔力量0⁉つまり俺は魔法を使えないって事、だけど属性適性が全属性ってどういう事?


「ゴリオン様、属性適性があっても肝心の魔力量が0では……」

「分かっておる、なんてことだ……」


 魔力0の鑑定を5歳にして受けてしまった俺は早くも、この先の人生に暗雲が立ち込めたような感覚でいた。俺は一体どうなってしまうんだ?

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