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初陣へと

 父より俺の初陣として西側に発生した魔物の巣の駆除を命じられて、俺は早速領内に陣触れを出し兵を集めながら武具等の準備をしていた。


 そんな中、俺の部屋に姉のモニカとモニカの侍女のマリーがやって来た。


「姉上⁉それにマリー!どうしたのですか?」

「どうしたって、初陣に行くと聞いたからちょっとなんていうか激励に来たのよ」

「モニカ様はジュン様が突然初陣に行くと聞いて、ご心配になり様子を見に行きたいと強くおっしゃられたのです」

「ちょっとマリー、余計な事いわないでよ!」


 な、何だ姉は俺が心配だったのか、うれしいけど初陣はこの世界ではみんな経験するものらしいし、まして魔法の使えない俺はそこで力を示す必要がありそうだと思ったのに。


「だ、だっていくら剣技と気功スキルの修行をしていたからっていくらなんでも突然すぎない⁉」

「実はですね、俺、気功スキルを身に付けてその気弾が撃てるようになったんですよ」

「ジュン様が気弾をですか⁉それはすごいですね、メイルでもその技術は習得できなかったというのに」

「魔法の才能はなかったジュンがその方向の才能があったなんてね」


 2人とも俺が気功スキルで気弾を身に付けたことに対して驚いているな。メイルでもその技は習得できなかったくらいだし、エネルギーを外に放出するというのは結構難しいことなんだな。それを俺は身に付けたというわけだ。


「まあ、そういうわけだから父上は初陣に出しても問題ないと判断したわけです、それにメイルも補佐としてついてくれているのでそこまでの心配はないかと」

「そう、まあそこまでお父様が決めたというなら私にはもう止められないけど、気を付けてねジュン」

「モニカ様のおっしゃる通りです、戦場は何が起きるか分からないので」

「ああ、分かっているよ、そろそろメイルと一緒に兵の集まりを確認しないといけないからこれで失礼します」


 そう言って俺は自室を出て、兵の集まりを確認するためにまずは広間まで移動する。


「ジュン様、お待ちしておりました、私の兵は既に集まっており、外で待機しています」

「ああ、俺の兵もさっき何人かはすれ違ったし、どれほど集まっているかをしっかりと確認しないとな」


 俺の兵は基本的には館内の守備をしていることが多く、そうでない者は農業に従事していたり、街で商売等を普段はしていて、戦い等があるとまずは館に集結するのだ。


「とりあえず館の兵はここに集まっているな、さて外はどうなっているかな?」

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