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同じ出仕日

 今日も俺はメイルとの剣技と気功スキルの修行に励む事になるが、その前に俺は姉の侍女のマリーが勉学を見てくれる事を話した。


「あ、そうだ昨日は姉上が勉学を見てくれたけど姉上も自分の仕事が忙しいから見れない場合はマリーっていう姉上の侍女が見てくれる事になったんだ」

「マリー⁉彼女がジュン様の勉学をですか?」

「ああ、メイル、マリーと交流があったのか?」

「マリーはヴィスタ家の息女で私はファブ家より出仕しておりますが、彼女とはその同じ日にラオール家に出仕したのです」


 出仕とは王家や貴族の家に別の貴族、または騎士身分の家からその家の臣下として実家を出て仕える事だ。俺が転生したラオール家は上級貴族であり、王国内でも重要な土地を任されており、その領内にも小さな土地の管理者がおり、ヴィスタ家やファブ家もその家柄だ。


「そうだったのか、メイルと会ったのは最近だけど確かメイルは6歳から出仕していたんだよな」

「はい、マリーはモニカ様の侍女になる為に、私は騎士団長になる為に出仕したのです」

「姉上の侍女と騎士団長がまさか同じ日に出仕していたとはな、俺はまだ幼かったし、そのあたりはよく分からなかったな」

「無理もございません、だけど私とマリーは成長するまでは同じ部屋で過ごし、お役目以外の時はずっと一緒にいた記憶があります」


 ルームメイトだった時期があるのか、しかし勉学が得意で姉上の侍女のマリーと、騎士団長として剣をふるっていたメイルが同じ部屋で仲良く過ごせたのか?


「なあメイルとマリーは役割が違うけど、同じ部屋で仲良くやれたのか?」

「正直最初はどう接すればいいか分かりませんでした、マリーは本好きでしたし、出仕以前に剣を仕込まれていた私と話が合うかどうか不安でした」

「そうなのか」

「だけどマリーはいろいろと面白い話を聞かせてくれましたし、私の剣の話も楽しそうに聞いてくれていましたのでそこから仲良く過ごすことができました」


 マリーとメイルはマリーをきっかけに仲良くなれたんだな。侍女として見込まれていたわけだし、結構人との接し方が上手かったんだろうな。


「あ!申し訳ありません、少しおしゃべりが過ぎました」

「いやいいんだよ、俺もメイルが友達の話を嬉しそうにするのは安心するからさ」

「友達……彼女があの時に友人でいてくれたことがお役目をこなすうえで大事であったのかもしれませんね」

「そういうことだな、さあ、今日も修行をつけてくれよ!」


 メイルがこうやって嬉しそうに話してくれるのは教わる身の俺としても色々安心するな。

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