時間を作れ
姉モニカが父に提言したことで俺はメイルとの剣技と気功スキルの修行を終えると勉学にも励む事となった。その際に久しぶりの勉学だという事でまずはモニカ作成のテストを受ける事になったが、不合格ではなかったが、前にやった部分を忘れているのではないかと指摘される。
「ジュン、あなたに役割を与える為に騎士団長への道をお父様が用意したのはこの間言ったように理解できるわ」
「はい」
「でも魔力がなくてもあなたはラオール家の人間、戦うだけでなく領内の政務、お父様やお兄様の補佐ができるくらいには知識を身に付けないとね」
「はい、分かっております」
そりゃあ継承権がないとはいえ、俺だってラオール家に生まれた人間だしな、戦いばかりに明け暮れるわけにはいかないのは重々承知しているよ。だけど勉学の時間がまた加わったことで、独自に気功スキルの事を調べる時間の確保は難しくなりそうだな。
「とりあえず今日はまず新しいところではなくてこの間違えたところを復習しましょう」
「はい」
それから俺は姉に教えてもらいながら忘れた箇所の復習をみっちりとやった。思った以上に忘れていたんだな。まあそれだけ剣技と気功スキルに時間を費やしたっていう証でもあるんだけどな。
「お疲れ様、今日はここまでにしましょう」
「ありがとうございます姉上」
「いいえ、これもラオール家の為だからね、あ、そうだ私は毎日はあなたの勉強は見れないから、私が見れないときは私の侍女であるマリーを向かわせるわ」
「はい」
マリー、姉についている侍女であり、このラオール家に執事として仕えるヴィスタ家の娘でもあるな。お手伝いさんや兵士は平民の出身者も雇っているが領主の子のお付となるとそれ相応の家柄になるんだな。
「それじゃあね」
「はい、おやすみなさい姉上」
姉が俺の部屋を出ると久しぶりの勉学を終えて俺はそのままベッドに倒れこんだ。
「はーーーー!疲れたな、今日はもう風呂にはいって寝るか」
結局俺は今日の気功スキルの本を読むことを断念し、入浴してから寝る事とした。
そして翌日、まずは朝からメイルとの剣技と気功スキルの修行から始める事となった。
「おはようございますジュン様、昨日はモニカ様に勉学を見て頂いたとお聞きしましたがいかがでしたか?」
「まあ、ちょっと大変だったな、忘れているところも結構あったし」
「そうですか、ですがあまりご無理をなさらずにジュン様は騎士団長としてふさわしいお力を身に付けるのが先決なのですから」
メイルは父に申し付けられて俺を騎士団長として問題ない実力を身に付けさせようとしている、モニカは父に直談判して俺にも政務に必要な知識を身に付けさせようとしている。文武両道は必要かもしれないがこれは優先順位をはっきりするのが難しいな。




