密かに試みて
姉モニカが父に進言したことで、俺の勉学の時間を確保するために剣と気功スキルの修行時間を一部削減することをメイルに父は告げるが、メイルも表向きはこの方針に従う姿勢を見せたが表情を見る限り納得してなさそうだな。
まあメイルからすれば俺を自分の後の騎士団長として育成するつもりだっただろうし、わずかとはいえ、その修行時間を削られる方針を告げられたらいろいろ思うことがあるだろうな。
「それからジュン様、少しお耳にしたのですが、ご自分で気功スキルの本を書庫で見つけてお読みになったそうですが、もしや気功スキルによる遠距離攻撃等を模索していたのですか?」
「え⁉ま、まあなメイルはそれができないと聞いていたし、試したい気持ちもあったから自分で調べるしかないなと思ってさ」
「あのジュン様、ここだけの話ですが、実は私もその技術を会得したく独学で身に付けようとしたのです」
「なに、そうなのか⁉」
メイルも過去に気弾とかを会得したくてそれを身に付けるために勉強したのか、だけど自分では気弾とかは使えないって言っていたな。
「ですが、先日申した通り、私はそれらの技術を会得していません、いえ、会得できなかったのです」
「そうか、だけど騎士の家に生まれたメイルが剣以外に活かすためにその勉強をしていたのは意外だな」
「だからこそです、我ら騎士の家には基本的に魔力を持つ者は生まれません、奇跡的に生まれたとしても貴族の家に養子にだされ、そこで魔法を身に付けるのです、騎士の家には魔法を身に付けるための専門的な者を抱えてませんから」
魔法を教えるノウハウがないから他家に養子に出し、魔法を身に付けてもらって、この国の為に働いてもらう方針なんだな。
「我ら騎士は武器を使い戦いますがそれだけでは十分ではないと考え、気功スキルによる遠距離での戦い方を身に付けようとしたのですが私には身に付けられませんでした」
「そうだったのか……」
「ですが、ジュン様のこれまでの修行を拝見していると身に付けられる可能性があるのではと思いました」
「そ、そうか……」
「基本的な修行時間は勉学の為削られますが、ジュン様が気功スキルによる新たな技術をお望みならば私もお力添えは惜しみません、お役に立てそうなことがあるならばお申し付けください」
以外にもメイルは過去に気弾を習得しようと試みていたのか、だけど習得できなかったのか、だけどそれでも俺の気弾習得にかなり協力的になってくれた。これはとてもありがたいぞ。




