防衛の為に
どうにかヴィスタ家に無事到着し、母と姉と再会を果たせたが、兄であるアダムが次の標的を姉モニカにするのは明白であり、俺達は情報収集と屋敷の守りを固める事にした。
「ダンテ、屋敷への潜入は難しいだろうが、それでもできる限り屋敷周辺から情報を得られるよう斥候に命じてくれ」
「はい」
「それから姉上、屋敷の防衛についてマリーやマリーの父親のヴィスタ卿と話がしたいんですが」
「そうね、ヴィスタ卿は今執務室にいるし、マリーがダリー達の寝かしつけが終わってこっちに来たら執務室まで行きましょう」
そう話しているとマリーが応接室までやって来て、俺の姿を見て驚く。
「クレア様、モニカ様、ダリー様とチップ様がようやくおやすみに……ジュン様⁉」
「マリーか、そうかダリー達を興奮させない為に知らせなかったんだな。実は……」
俺の姿を見て驚いているマリーに対して、ここに来た経緯を説明する。
「ジュン様に伝令を出したと聞いてはいましたが、予想よりお早く到着されていましたので驚きました。ですがご無事で何よりです」
「ああ、メイルは現在ファブ家に戻って兵を集める準備をしている。それでマリー、マリーやヴィスタ卿と屋敷防衛について話がしたいんだが」
「分かりました、それではモニカ様、ジュン様参りましょうか」
マリーの案内で俺とモニカはマリーの父親であるヴィスタ卿がいる執務室へと向かうことになる。
「それじゃあジュン様、俺はこの間に兵を配置して襲撃に備えておきます」
「頼んだぞダンテ、マリー執務室までの案内頼む」
「はい、こちらでございます」
俺達はダンテに防衛の為の兵の配置を任せてヴィスタ卿のいる執務室に向かい、部屋の前に到着するとマリーが中にいるヴィスタ卿に声をかける。
「お父様、モニカ様とジュン様がおいでになりました」
「お通ししろ」
「どうぞお2人とも」
ヴィスタ卿の許可が出て、俺達は執務室に入るとそこにはマリーの父親であるヴィスタ卿がおり、椅子から立ち上がり、俺達を出迎える。
「おお!ジュン様、ご無事でしたのですね」
「ああ、おかげさまでな」
「それでモニカ様、ジュン様、いかがなさいましたか?」
「ヴィスタ卿、ジュンが騎士団を引き連れて来てくれたの、お兄様の襲撃に備えた防衛の話がしたいんだけど」
モニカがヴィスタ卿に防衛について話がしたいと言うと、ヴィスタ卿もその事に強く反応を示した。
「ジュン様、モニカ様らを保護すると息巻いたものの、お恥ずかしい話、我らは武力に乏しい家、襲撃に際しどうするものかと思っていたのですが……」
「騎士団がいて防衛に徹すれば時間は稼げるその間にメイル団長が兵を集めてくれるはずだ」
とりあえず俺達騎士団が防衛の要になる事は間違いない、その上でどのように戦うかだな。




