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時間の削減

 俺の姉のモニカは近頃、俺が剣や気功の修行にかかりっきりで勉学がおろそかになっているのではないかと心配になり、その思考が父の俺へのラオール家の政務への関りに対する考えを聞くに至り、今俺は姉とともに父の執務室まで訪れており、さっそく姉は父に対し切り込むように尋ねたのであった。


「いかがでしょうか?お父様、このままラオール家の一員であるのにもかかわらず政務に携わらせないおつもりなのでしょうか?」

「モニカよ、わがラオール家を継承する資格は魔力の強き者でなくてはならない、同時に武にも優れている必要がある。それはお前も理解しておるな?」

「はい、第一子というだけでなくそれらに優れたアダムお兄様がもっとも適していますね、ですが今私はジュンの話をしておいでです」

「私もそれは理解しておる。だが国や民を守るには武が必要である。まずはジュンにせめて剣でそれを示してもらう必要があるのだ」


 まずは武を示す、これはラオール家だけでなく王国に仕える貴族はそれらを示し、王国や民を守る力がある事を証明しなくてはならないのだ。


「魔力0である以上、よほどの事態にならなければジュンがラオール家を継承することはないであろう、だがラオール家に生まれた者である以上、政務に携わる資格がある事を自らの武をもって示してもらわなくてはならんのだ」

「ですがお父様、我が家にはメイルのような勇ある将も多く抱えております、だけど彼女達には政務は司れません。今後アダムお兄様をお支えする立場としてもジュンには政務の勉強もしてもらわなくては」

「無論だ、だがそれは騎士団長としての役割を全うできることを示してからだな。だがお前の申す通り、ジュンの勉学の時間を少しは作る必要があるな。私からメイルに修行の時間を削減しておくよう申しておく。ジュンもそれでよいな?」

「はい、父上や兄上、姉上のお役に立てるように精進します」

「よかったわねジュン、ありがとうございますお父様」


 ふーー、一応姉の手前こういう必要があったけど、俺としてはもう少し気功スキルの修行がしたかったんだけどな。決められた修行時間がもし削られるなら隙間の時間にいろいろ試してみるか、やっぱり気功を身に付ける以上、放てるようにはなりたいからな。


 それから間もなく、父の命により、メイルは一部の修行時間を削減することを俺に告げてきた。


「ジュン様、ゴリオン様よりお聞きしました、モニカ様が学問の時間を増やすよう進言したとのことなので、少し修行時間を削ることとしました」


 この表情、あまりメイルは納得してなさそうだな。だがとりあえず決まったことだしやるしかないか。

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