あたたまる恋に
この恋をあたためるとして
丸テーブルの真ん中に置いたとしたら
キミはこのテーブルのどの位置に座って
じゃあ僕は、
どこに座ったら
キミの声が聞き取りやすいんだろうと
これ以上、キミには切ない思い
させたくないから
一度座りかけた場所から
キミに気づかれないように
キミの願い
分かる場所まで移動するんだ
キミが笑うたび
僕は記憶の波
たどりながら
新しい記憶として
残していく
そのときどきで
ふたりの位置も変わり
季節が吹き込んできたら
また変わってく
分かっていることも
分からないと首を振ってみたり
もどかしく通りすぎることもあるけど
なんとなく
懐かしく
キミの声に
ココロあたたまる