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音を記す  作者: 水井時零
令和4年3月
8/35

令和4年その3

カレンダーの猫から目を逸らした先の

埃まみれのライト みないじわる


手の届かせない 偶像なあの人は

かってに歩いてまた嘘をつけ


幸せだって 到底夜景に言えないし

寛恕でいる約束はもうしない


色んな言葉を辞書は教えてくれても

馬鹿に ごめん 馬鹿になりたい


夜のまだこないかなしみ知ってるのに

星を探してる みてるただそらを


バッテンを二つ付けた上にウソと呼ばれてしまうとは 春鳥の鷽よ


今日もまた しょっぱいおやつみたいな夕方が

僕じゃない誰かにやってくる


泣くなと言う人間も慰める人間も消えた

夜明け前に唇を噛み締める


我はつよいこ いやな音にもいやな人にも

まけない だけどそれでいいの?


手をにぎる 流れる温もりをにぎる 大袈裟で

大嫌いな自分を抱いた ぬくい


苦いお茶を身体中に巡らせて

「いつか泣いてやる」と我儘を言いかける


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