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おやすみ
性格が悪いよね 影で言われた事を思い出し
砂糖を一つ減らし しばし沈黙
ふとした時 偽善者と罵る過去の自分へ
笑ってるさ どこでだって
思ったより愚かだったらしく
ゴミ箱に捨てたパック 音は余韻も無し
夜の優しさを盃に入れて飲んでしまえば
枕が無くても眠れたのかな
春の夜に 並べた文字の中で殺してしまった
お前を ぬるき中 祈る
もう 慈悲の愛など要らぬと言いつつ
こっそりと 幽霊のポーズ
息すら音色のキミを 三味線などが愛してくれるものか
朝を待て猫よ
酸素借りて生きてく哀しみが夢にまで出てきそう
でもおやすみ




