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理由ばっかり
空間に依存しかけのハリネズミごと夕焼けを密かに撫でている
蛍光の松明でこの家は文明に支配されそう
めんどいので寝よう
皮膚と爪の間に時間を奪った昼光が入り込む
ああ 少しかなしい
私が目を瞑ったら 光が見たかったあの人に
優しい音あげてくれ
春去りて ぼんやりとした熱さの寂光に
25回目の鼠らへ 合掌
猫に愛想尽かされるなんて 慣れっ子で
雑草はずっと雨を願う
愛の前に自分を信じる事が出来なくても
この街にはしゃぐ稚児
二酸化炭素だって人間が憎くて
地球に八つ当たったり
廃棄ダクトの心配はやめだ
勝手に哲学してろ 大衆焼肉店




