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音を記す  作者: 水井時零
令和3年8月
27/35

その4

おはよう陽気な日差しよ

歯丸出しで もいっかいおはよ


ここに日常があってさ

例えば不揃いの革靴とか 玄関にて


まあね お気楽とは呼ばんよ

猫すら浮世の仲間だから


迷惑など全て考えず

不死を得れば 道に咲く菜の花独占す


こんな言葉も似合いそうで

夢寐と呼ぶ 庭埋める花びらたち


若草の声して

誰に決められた事も無く ただ鳥は鳴く


ありふれた愛かもしれぬ

女性誌の濡れ場に赤面す少女一人は


治療跡だらけだけど

う蝕の痛みから抜け出した ケーキは

皿までずっと

しあわせ


可愛げの無い奴は

ひとりでケーキ食べなきゃダメらしい

ただしねこはどう?


社会に蔑まれない内に

口の端に付いたクリームは

……なめちゃえ!


辺り一帯に誰もいない事がわかったら

大きな声で >ごちそうさま!!<


はみがきして鏡に向かってあーんしたら

奥歯でバイキンがにやにやしてら

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