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音を記す  作者: 水井時零
令和3年8月
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令和3年8月その1

心臓を昨日まで狙ってたいわゆる悪が

善となって今手を伸ばしてる


言葉にならない疑問は

Whyのyだけがまだ形にならないし


もっと!なんて求めんな あんたは目標でも立てて静かに祈りを捧げていな


口を開けば金しか言わない世の中から 一呼吸離れてみれば おそらはただあおい


世界が一つになる事など不可能で

それでもなぜか生きるしか道は無し


格好が良くても 生きる力がカッコウの卵にあっさり負けちまうかもよ 笑


帰るべき場所が気に入らない電波を

鼓膜に幽閉して おやすみ せかい


心臓は泣きたい様に動き続けた

ごめんよ 一日は……死んだよ


こんな馬鹿げた綺麗さの夜に

小さなお口で しー ゆー あげいん


今誰かがお父さんになってて

今誰かがお父さんになりたいんだろな


下らねえ罵倒には辞書は不要だが

もっと下らねえ罵倒に辞書がいるんよ


どんな世の中でも1パーセントぐらい

心にドーナツ求める 甘えを持つ


当たり前すぎて今更言えないけど

お空はきれい 明日もきっと

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