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音を記す  作者: 水井時零
令和3年10月
23/35

その2

十文字の問題文が脳内を染めた



一枚の楓が一種のマリファナ


夜出歩くと人が……いない。コンビニの店員があくびをするぐらいいない


時に憎んでしまいもする 当たり前の様に来る暗闇を夜と名付けた者を


AVを絶頂寸前で止めて ポケットに隠しながら 童貞という辛さをただ笑う


脳みそのタンス奥にオリオン座はしまい込んだ まだ死ぬなよと暗示をかけながら


高き天に消えた悲観論さよなら

歩け 夜は案外長いのだから


あかんぼの手みたいな 愛しさと我儘を望んだでも泣かないし泣けやしない


優等生の答案みたいに いつまでも〇が重なってくある水溜まり


気に入り出した 雨音を空席の目立つ一等車が

遮ってゆく 常識のように


そう実は 悪なんです

昼下がりの妄想にダイヤも無い僕は


脳を狂わせる雨音から逃げ出して

ボロ毛布にでも今夜は泣こう

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