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音を記す  作者: 水井時零
令和3年11月
20/35

その1

ドラッグストアで買った物の中で歯ブラシが

二人の共通の購入だった。そこで彼は「お互いの歯ブラシを交換して仕上げ磨きしよう」と提案する。その提案は歯医者で歯科衛生士に舌打ちをされながら作業されるぐらい嫌だったが、その笑顔を見てると断る事も出来なかったのだ。こうして俺たち二人でお互いの

歯を磨き合う事となった。


か細き キミの手にぴったりな歯ブラシが

200円しないって 多分罪だ


不貞腐れて 生えてる歯治療跡無く

何となくブラシを変に動かす


虫歯さんに食べられちゃったね

治療跡通る度にお前の言う


口をゆすぐ 目が合う 気持ち悪い

もう一度ゆすぐ お前だけ笑っていた


赤らめた俺の顔は良く撮れてはおり

一言に消せとも言えず


わざわざ言わなくてもいいよ

ラー油をぶちまけた色の空が好きだろ


朝食に 火炙りの処刑を課す事決定し

それからの弔いを現在議論中


好きだよの代名詞を考えて歩いてたら

解った 今宵の月新月ってさ


送られて来た写真にうるせえって返信

数分後にスタンプだけ返ってきやがる


おおかみさんの歯で 噛み付いてやりたいが

新月なんだよ 窓からの月が


それから数日後、歯医者に行った。いつも通り通院のためだ。口を見てもらったら前よりは良く磨けてるとか言われて、褒められてるのかは微妙だと思った。まあ良く磨けてる理由が少し恥ずかしい理由で誰にも話すことは無いだろうけどね。アイツみたいな綺麗な歯になりたくなったなんてさ

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