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音を記す  作者: 水井時零
令和4年3月
10/35

令和4年その5

少しだけアレンジしています

骨髄には 日本晴れを


脳内会議にも ぬるき日本茶を




いっそ 赤きダイヤとでも 比べてみる?


私の小さな悩みのカタマリ




案じ入りの 辞書一頁に 付箋貼らば

知識とやら 微笑むさまもあり




白熱は 白い その白がいっそ雪で


部屋中に積もってしまうとよい




恨みのお届けも 翌日発送なご時世


落書きを隠すのも瞳の中にする




湘南の雄叫び児玉する早朝に


独り 男性器を弄んでおり




たんぽぽはたんぽぽ キミはキミ


世界中探そうと……あったりして




菌まみれ ポルノまみれ ぺとり口に押し込まれしキミの唾液 副詞つき




「バラードは」 「幻想」


この合言葉で明後日まで飛べる気がした




キミに会いたい 僕じゃなくて


人差し指が会いたがってて 会えませんか?




脳機能を交尾に使ふ前に


はらわたの流しし涙 おどろけ 零時




脳が二つ欲しき 嬉しき事ばかり歌集のごとくさし込めおくべからむ

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