表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよなら青春  作者: 嘘月
1/6

日々

 ザーーーー…。

雨がこれでもかというほど僕を押しつぶしてくる。上を向いてつぶやく。

「あぁ、このまま死ねたらいいのに。」






 「ピピピピピ……」

目覚ましが鳴る。小さい頃から聞いてる音が、最近怖くなってきている。停止のボタンを押すと同時に憂鬱な毎日を思い浮かべて、ため息がこぼれた。

 それでも、しっかり制服に着替え、かばんを持って学校に行く。自分はなんで、学校に行くのかといつも疑問に思いながら歩いて、何回見たか分からない学校に着いた。

 僕─石川春樹─は俗に言う、陰キャというやつだ。別になりたくてなったわけじゃないけど、丁度いいとも思う。人と関わるのは余り好きじゃない。何も起こらないのが一番だからだ。故に僕は本を読む。ここ最近気づいたことだが、人は、本を読んでいる人には話しかけてこない。これもまた丁度よかった。

読書に集中していたかったのに、今日はやけにクラスが騒がしい。なんだろと思っているとチャイムが鳴り、ドアを勢いよく開けて先生がやってきた。

「えーー、転入生を紹介する。」と同時に、クラスがまたザワザワし始める。

カツカツカツ。黒板に白い線が書かれた。

 ”草野鈴音”



─今、何かが変わった─

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ