I need you
寒くて、寂しく仕方ない夜。
僕を暖めてくれるのは・・・。
どれだけ我慢しようとしても、寂しくてどうしようもない夜がある。
僕を包むこの部屋の空気はあまりにも冷たすぎるようだ。
今日はテレビの音でごまかす気にもなれない。
「『I need you』って素敵な言葉だと思わない?」と彼女は言った。
「幸せって、どれだけ相手に必要とされているかとだと思うの」
今の僕には充分すぎるほど、心に染みる言葉だ。
この広い世界で僕を必要としてくれる人はどこにいるのだろうか?
本当にそんな人がまた現れるのだろうか?
今夜は寒くて仕方がない。
暗くて大きい静かな世界に
たったひとりで迷い込んでしまった僕を暖めるのは、
一杯のコーヒーだけでは役不足。
別に難しい話じゃなくていい。
「今日はこんなことがあったのよ」
明るい声で、たわいない話をしてくれるだけで、
僕は暖炉のそばにいるように暖かくなれる。
僕はそんなあなたを必要としている。