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10年前の少女が泣いた  作者: 冷凍みかん
episode1: あと、365日が5回だけ
5/19

4

 


「おかしいなぁ」



 高嶺は少し上に視線を向け、きょろきょろと辺りを見回していた。


 すると、先程まで白フード拘束を行っていた同じくS1班の副班長、神崎冬馬(かんざきとうま)が煙草を片手に近付いてくる。



「どうかしたか」


「ああ、短崎(たんざき)!いやね、他にも()()()()のがいたような気がしたのだけど…気の所為だったかもしれない」


「短崎じゃねェよ!!このクソ高嶺が!」


「えぇ?だって冬馬が身長低いのだもの」


「うっせんだよ!テメェがでかいんだろが!俺は普通だっつの」



 神崎は青筋を立てながら自分で吸っていた煙草を捨て、地面に踏みつける。



「あーあー、一応警察なんだよ?私たちは……しかも()()、ポイ捨て駄目でしょ」


「うっせ……つか、いいのか?()()の気配がしたんだろ?」


「なんとなく、だよ。それにさっきいたとしても、もう離脱していると思うよ」



 高嶺は小さく溜息をついてから、もう一度桜の木を見上げた。



「さて、ね…」



 一陣の風が吹き、花弁が宙を舞う。晴天の空に薄紅の花ーーーなんと美しいことか。



「来年は冬馬なんかとじゃなく、恋人と見たいものだね」


「こっちの台詞だ!この女泣かせが!!」







枢と冬馬のペアは面白くて好きです。

短めですがキリがいいので今回はここまでです。

近いうちに更新する予定です。

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