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10年前の少女が泣いた  作者: 冷凍みかん
episode1: あと、365日が5回だけ
1/19

prolog

「茜色の空の下 独りの私」



「や、やめろ…なんなんだよ、その目…気持ち悪いんだよ!!」


 女がヒールの音を響かせながら男に近付いていく。



「愛おしく輝くあの月を 毎日見上げるのはここ」



「やめてくれ!!」


 男は仰向けで床に倒れ込んでいて、腕で必死に体を引きずって逃げる。

 男の恐怖を帯びた目線は女の瞳に注がれている。



「月光の眩しい宵のころ その光に目をくらまし」



「やめ…ひっ!嫌だ!助けてくれぇぇえええ!!」


 女は何か呟きながら一定のペースで男を壁際へと追い込んでいく。


 男は頭を勢い良く壁に打ち、逃げ場が無くなったことを知らされた。


 40代半ばほどで少し髭を伸ばしたその男は、両の瞳から涙を流し、額には脂汗が光っている。


 男は女の瞳から目をそらすことが出来ないでいた。



 女の瞳はーーー深い紅の色。



 女は右手を少し上げて、その手に持っていたデリンジャーを構えた。


 カチャリ、と小さく金属音。



「…その思いに目を閉じて」



「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」





 パシュ














初連載です。拙いところばかりですが、暖かい目で見守って頂けると幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

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