第9話 我の常識がどんどん壊れていく
そんな便利なスキル覚えない手は無いね。
てことで、[管理]覚えたいです! 世界の声さん、お願いします!
《ズズズズズ……ズズ……》
ん? 何だろう、ノイズみたいなのが聞こえる。
《……認証……再認証…………成功しました。スキル[超管理]を会得できます。Yes/No》
え? どういうこと? [超管理]? [管理]じゃないの?
……まっいっか。
考えても解らないだろうしね。
てことでYesで。
《認証……スキル[超管理]を会得しました》
うわ!? 行き成り視界が悪く成ったぞ!?
例えるなら、視力が1.0だったのが行き成り0.1に成った感じだ。
もうこれ以上は危険ということなのだろう。
《世界の声への干渉を一部開放しました》
……またよく解らないのが来たよ。
こういうことは、解らないから無視だ無視!
さて、リントヴルムに報告しよう。
(リントヴルム、[超管理]を会得したよ)
([超管理]? なんだそのスキル、初めて聞いたぞ)
え? 知らないの?
でも、超が付いてるんだよ超が!
たぶん[管理]の強化版のスキルに違いない。
([管理]を覚えたいと思ったら、[超管理]が会得可能って言われたから会得したの)
(本当にそうなのか? 一回ステータスで確認して見てみたらどうだ?)
(うん分かった)
私のステータスかもん!
【 名 前 】 フラーゼ・アクア
【 体 力 】 1789
【 魔 力 】 4766
【 力 】 78
【 速 さ 】 99
【 スキル 】 [物理攻撃無効] [魔力攻撃耐性] [周囲感知] [言語和訳]
[解析] [結界操作] [封印解除]
【固有スキル】 [†世界の声への干渉†] [超管理]
又もや謎が!?
いや、なんで固有スキルの方にあなたがあるのよ!?
《それはご主人様しか私を会得出来無いからです》
アレ? なにか声が、世界の声に似ているけど、どこか違う女性の様な声がする。
って! あなた誰!?
《私は[超管理]です。よろしくお願いします、ご主人様》
う、うん。
よろしく。
それにしてもなんでスキルが喋れるの? そういうものなの?
《それはご主人様が[世界の声への干渉]の権能を一部を開放してくれたお陰です。世界の声を経由して私は話が出来るのです》
そ、そうなんだ。
もう、解らないことは考え無いでいよう。
頭がパンクしそうだ。
(リントヴルム、[超管理]で合ってるみたいだよ。しかも固有スキルで覚えたみたい)
(……我の常識がどんどん壊れていく感じがするわ)
いや、そんなこと言われても。
私もよく解らないんだよ?
(覚えたスキルが固有スキルに行くなど聞いたことが無いぞ)
(それは、私しかこのスキルを会得出来ないかららしいよ?)
(らしいよ? ってなんで疑問系なんだ)
([超管理]が教えてくれたんだよ)
(……どういうことだ?)
(えーと……)
私は[超管理]だ世界の声を経由している、のと私が[世界の声への干渉]の権能を一部開放出来たから等を話した。
(……我の常識がどんどん壊れていく感じがするわ)
それ2回目だよ。
解らないことをどうこう考えても解らないから、考え無いのが一番。
気にしない気にしない。
まあ、[超管理]も手に入れたことだし、早速リントヴルムを開放しようじゃないか。
(じゃあ、始めるね)
(ああ、頼む)
じゃあ、[超管理]お願いします。
《解りました。スキル[解析]を行います》
これで大丈夫でしょう、大丈夫だよね?