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第5話 無名

(まぁまあ、大まかな事はこのくらいか、他に詳しく聞きたいなら答えようではないか)


 う~ん、何聞こう。

 あ、そうだ、気になってたことあったじゃん。


(なんか私スキル覚えた時に頭の中に声が響いたんだけどアレなに?)

(ああ、あれはな。世界の声というヤツで神が最初に作り出したスキルとか言われてるが我にもわからん)


 へーそうなだ。

 まあ、解説役とかと、思っておけばいいか。


(そいうか生まれてもうスキルを会得したのか?)

(えーと。周り見えないから、周囲感知とか使えないかなと思ったら使えなんだけど)

(ほう、よほど魂の質が良いと見える。普通はそんなに直ぐには覚えられんのだ)

(そうなんですか、そんな自覚無いんですけどね)


 まあ、自分の魂とか見えないしね。


(だが気おつけろ、スキルを覚える時に魂は疲弊するのだ。時が経てば回復するが、あまり連続で覚えると取り返しが付かないことになる)

(取り返しが付かないこと?)

(ああ、良ければスキルを全て失い、今後一切会得が不可能となり。悪ければ、死だ)


 嘘やん。

 でも欲しいな~とか思ったら勝手に会得出来たんですけど。

 つまりあれか、欲しいとか思うなとか。

 それはないよー。


(あの、覚えたいとか思ったら勝手に覚えたんですが、それって覚えたいとか思ってはいけないということですか?)

(ああ、それなら問題ない。魂に負担が掛かる時は確認されるからな)


 なら大丈夫だね。

 そういうば、さっきから私達どうやって話しているんだろう。


(あの、これどうやって話しているんですか)

(これは我の[念話]というスキルだそれで話している)


 ああなるほどね。

 なんとなく分かった。

 そういえば、私達自己紹介していなかったね。


(そういえば、まだお互い自己紹介してなかったね。私は祐樹 葵といいます)

(ん? その名前は自分で付けたのか?)

(え? 親ですけど?)

(……どういうことだ?)


 あ、なるほど。

 そういえば、この竜に私が転生者だと言ってい無かったね。


(ええと、実は――)




(なるほど、異世界からの転生者か)

(あまり驚かないんですね)

(いやまあ、そういう事例は結構あるからな)


 あるんかい。


(だが、お前の様な異世界からの転生者は珍しい)

(? どういうこと?)


 どういうことだろう、今そういう事例が結構あるって言ったじゃん。


(それは、そもそも異世界で死んで此処に転生する時に次元の狭間に魂が通る訳だが、そこで大体の魂は疲れきって消滅してしまう。消滅せずに来れたとしても記憶の本の一部しか持っていないのだ。話を聞く限り、お前は記憶を欠損してはい無い。我の知る限りそういう事例は皆無だ)

(そ、そうなんですか)


 運が良かったのかもしれないね。


 まあ、そういうことは気にしない。

 気にしても分からないからね。


(ステータスを見てみるが良い。我の予想では名前は無名に成っているはずだ。そもそも魔物が名前をつけるなら誰かに付けて貰わないといけないのだ)

(どうやって見るの?)

(感じるのだ。自分という存在を。そうしたらおのずと分かってくる)


 アバウト!

 まあ仕方が無い。

 物は試しだ。

 私の力ー、私のステータスー。

 おお! なんか分かってきた。




 【 名 前 】 無名

 【 体 力 】 1789

 【 魔 力 】 4766

 【  力  】 78

 【 速 さ 】 99

 【 スキル 】 [物理攻撃無効] [魔力攻撃耐性] [周囲感知] [言語和訳]

 【固有スキル】 [†世界の声への干渉†]




 ふむふむ。

 確かに無名に成っているね。

 ……なんか良く分からないのがあるけど。 

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