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第30話 カルシウムが足りないのかな?

 う~ん、そうだ。

 〈ウォーターカッター〉とかどうかな? まぁこれも安着な感じはするけどまぁいいか。


「それはどうかな? 私が手加減しているとか考え無いの?」

「威勢はいいがそこまでなんだよ! 次はねぇーぜ!!」


 子分Bがまたも向かってくる。


 空気中に魔力で水を出し、それを三日月型にするイメージ。

 あとは切れ味を乗せるために圧縮して、刃のところに振動を与えるイメージ。

 こんなところかな。

 そして出来るだけ弱くするように。


「〈ウォーターカッター〉」


 解る、漠然と、だが如実に明確に。


 これがスキルという恩恵か、こんな感覚は始めてかだ。

 [人化]の時は完全に自動だったから分からなかったのか。


 だか、私は今、[魔力操作]を確かに志向したと分かった、自分の手で。


 [超管理]の手助けは有るとしてもだ、この感覚は自分の成長みたいでいいな。


 私は[魔力操作]を今始めて使ったが、その効果は顕著だ。

 説明が難しいのだが、簡単に、ザックリ言ってしまうと、魔法の威力調整が簡単に出来るようになった。

 さっきまでは難しいと頭を悩ませたいたが、こうも簡単に出来るように成るとはね。


「なッ!?」


 行き成りさっきとは違う高威力な水の刃が子分Bに襲い掛かる。

 予想外のことか、反応が少し遅れたが何とか自身の腰のショートソード抜き、防御姿勢に移った。


 子分Bは〈ウォーターカッター〉の威力を殺しきれずに後ろに飛んでいってしまった。


 私が想像していたとおりだ。

 この程度の威力はこの子分達には適切だろう、[魔力操作]とって本当に良かったよ、[超管理]には感謝だね。


「テッメー!! ザッケンじゃねぇぞ!! クソが!!」


 子分Bは相当頭に来たみたいだ、カルシウムが足りないのかな?


「おい! 一旦落ち着け!」


 状況が芳しくないと思ったのか子分Aがなだめている。


「アイツは予想以上に強い。ここからは俺らでやんぞ!」


 どうやらここからは2人でやった方がいいと判断したようだ。


 私はリントヴルムの方が気になったので視線を向ける。




「くそ、クソがぁーー!! なめやがって!! 殺してやるーー!!」

「はっはっは! いいぞ! その調子だ! 我を楽しませろ!」


 どこぞの悪役のようなことを言っていた。


 今の状況はナールというやつが大剣を振り回してリントヴルムに切りかかっている、重そうな剣なのに軽々扱っている所が凄いところか。


 対するリントヴルムはこの攻撃を軽々避けている、しかも遊んでいるのか目を瞑っている。

 そして攻撃が大降りに成った時に着ている鎧を殴っている、鎧に凸凹が有るところを見ると手加減はしているようだ、鎧が壊れてい無い。


 交戦は尚も続く。


「どうした、貴様の実力はこんなものか! これでは期待はずれもいいところであるぞ!」

「黙れ! 今に思い知らしてやる!!」


 実に楽しそうである。

 まぁ考えて見れば1000年も孤独だったのだから構ってくれてうれしいんだろう。

 はたから見ればアレだけど。


「思い知らせてやる! もう謝っても許さん! 殺してやる! [覚醒]!」


 どうやらスキルを使ったみたいだ。

 どんなスキルか気に成るところだ。


「おお! さっきより格段に良くなったぞ!!」

「すかしてんじゃねぇー!!」


 確かに動きがさっきより格段に良くなっている。

 身体能力が上がっているようだ、そんなスキルだろうか?



《ご主人様。このスキル[覚醒]は一定時間、身体能力を2倍にするスキルです。ただし効果が切れた後のリバウンドとして一週間は筋肉痛に悩まされます。あのハゲはスキルに[身体強化]と[剛力]を掛けながら[覚醒]を使っていますので効果は飛躍的に上昇しているようです》


 ……ハゲって、まぁそうだけど言い方。

 まぁ気にしないとして、確かに聞いているだけで強く成っているのは分かる。


 でもリントヴルムには通じてはい無いみたいだけど。




「おら!! なに余所見してんだよ!!」


 あ、子分Bが復活したみたい。


 さぁ、次はどんな魔法をつかおう。



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