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第20話 困った時はお互い様

 最近全然投稿出来なかったので少し多めです。

 前の話題少し内容修正。

 そういえばこの国ってなんていう国なんだろう。


 聞いてみたら。


「この国はダイド大国、あと今から向かう街はダイド王国でも5本の指に入る街、サミットという街だ」


 ということみたいだ。


  ……さて、と。

 聞きたいことは粗方聞いた。

 で、ここが本題なのだが。

 私は4人家族の方に向く。


「それでラインさん達は何しに隣町まで行っていたの?」


 父親のラインさん25歳くらい茶髪に茶色い目、母親のエミさんこの人も茶髪で黄色い目結構美人25歳くらい、長男のアレンくん7.8歳くらい茶髪茶色目その人の優しさが滲み出るような顔立ちをしている、長女のリリちゃん5.6歳くらい茶髪黄色目普通に可愛い。


 一般人の4人家族、どう見ても商人には見えないんだよね。

 馬車に何も積み荷が無いし、そもそも家族共ずれで商売しに行くかな?


 私の見解では何か有って家族で隣町に行って何かをしてたんじゃないかな?


 私にの質問にラインさんは逡巡したように家族をみて、エミさんが。


「話だけでもして見ましょう、何か解決の糸口が見つかるかもしれないわ」


 と、やっぱり何か有ったんだ。

 そしてラインさんが決心したように。


「じ、、実は私達は服屋をやっていまして、つい先日までいつもどうり家族で織物をして、それで服を作ってと、何事も無い日常を送っていました。ですが先日お貴族様に私達の家の土地を目に付けられ、土地をよこせと、もろん私達は否定しましたがやはりお貴族様相手で、どうしても強くは言えない者で、否定し続けた結果私が出かけているときに店が街の荒くれ者に襲撃に合いました。幸い家族に怪我はありませんでしたが、しばらくは店が経営出気無いほどに。襲撃があった翌日例のお貴族様からある仕事を仰せつかりました、それはランクBの魔物ベスティヨルから取れる絹を使い、服を作る事。もしそれが出来たらもう手は引くと、だが出来なければ大人しく店を渡せと、幸い絹を扱っているのは隣町にありました、凄く高いですが服一ッ着分なら買えない訳ではではありませんでした。私はこれがチャンスだと思い、了承しました。ですがこれは罠でした、いざ隣町に行くと絹は先日纏め買いされもう無いと。あと家族を連れてきたのは娘達だけでは不安だったからです、もし、また襲われたら、と。隣町までは盗賊、魔物が出るのでこうして冒険者に護衛の依頼をしてここまで来たわけです」


 ……なるほど、そういうわけでしたか。


 やっぱり何処の世界でも理不尽ってあるんだね。

 できれば助けてあげたい、でも私達にできるかな。


 あ、そういえばあれ使えないかな?


「ラインさん、こういうものが有るんですけど。使えません?」


 私は【異次元袋】から服を一着出した。

 この服リントヴルムが創ったからか、肌触りが凄くいいんだよね、見た感じラインさんが来ている服とりは断然いい。


 わたしは服をラインさんに差し出した。


「こ、これは!?」


 ふくを受けッ取った途端ラインさんは愕然とした。

 やっぱり予想どうり結構いい生地使っているんだね。


「もしかしてこれはランクA魔物ベスティヨルデスティヨルからとった絹ではないのですか!? これは一部の有力貴族や王族が着るとてもお高価のものでは!?」


 いや、そんな子といわれても、私には分からないんです。


「これで大丈夫ですか?」

「え、ええ。これならあのお貴族様も文句は言わないはずです。ですが、その、これを買うお金が私達には無いんです」


 ああ、そんなこと。

 それ私からすれば無料で手に入れたものだからね、値段なんて正直どうでもいいんだよね。


「値段なら任せますよ、困った時はお互い様です」


 私の言葉に、ラインさんは困惑した表情をした。


「その困った時、とやらななんですか?」


 それに反応してきたのはドランさんだった。


 この世界には諺とかが無いのかな?


「これは言葉どうりですが、困った時お互いに助け合うどいうことです、たとえば知り合いが困っている時に助ける、そして自分が困っている時に助けって貰う。こういうことです」

「やっぱり俺達と常識が異なるな、だけどそれじゃラインさんたちも何かお返しをしなければいけないのでは?」


 確かにそうなるかな、でも正直いらないね。

 なにかあるかな、あ。


「そうですね、それならサミットの町を案内して貰いましょう、何処にどんなものがあるのか分からないですから、それでいいですね、ラインさん?」


 私が振ると慌てたように。


「は、はい。それで大丈夫です。でも本当に良いのですか?これをいただいて」

「多少は値段も取るのですからいいですよ、あとそれだけで足りますか?」


 私が渡したのは一番大きい服だ、生地も結構有るから大丈夫だと思うんだけど確認かな。


「大丈夫です。私がこんな物を扱うなんて夢にも思いませんでした。帰ったら忙しくなります」


 ラインさんは笑顔でそう言った。

 これで店が助かって嬉しいのだろう。


「良かったわね、あなた」


 妻のエミさんと抱き合って泣いている余程切羽詰まっていたのだろう。

 ドランさん達もどこか嬉しそうだ、他人の事を思える人は素敵だと私は思う。




 やっとラインさんたちが落ち着いた。


「本当にありがとうございます、そういえばお名前を伺ってませんでした。何と言うお名前なのですか」


 ああ、確かに名乗って無かったね。

 これにはドランさん達も聞き耳だ。


「私はフラーゼ、フラーゼ・アクアって言います」


 なんか少し恥ずかしいかも。

 リントヴルムが名づけてくれた名前を初めて他人に名乗ったからかな。


 ん? これにはドランさんやラインさん達は驚き顔だ。

 どうしたんだろう?

 それに答えてくれたのはドランさんだった。


「フラーゼさんって貴族だったのですか!? でも納得です、こんなにいいものをパッと上げるとは結構な有力貴族なのでは?」


 つまり、今の会話に私が貴族だと言うことがあったと。

 ここは修正しておかなくては、貴族と思われるとめんどそうだし、そもそも田舎から来たという設定なのだし田舎貴族になるのかな? どのみち嫌だ。


「私は貴族ではありませんよ? なんでですか?」

「え? そうあのですか? 家名が有るからてっきりそうだと」


 名字のことか、それあると貴族なんだね。

 そうなんだ、でも名乗る時にはフルネームでいう、幾ら面倒でもそれはリントヴルムに対して失礼だから。


「私の住んでいたところには皆、家名が有るのですよ。だから私は貴族ではありません」

「そうなのですか、やっぱり常識が違いますね」


 そこ等へんもドランさんに聞いておいたほうが良かったね。


「因みにこちらの方はリントヴルムといいます」


 ここはリントヴルムも紹介した方がよいと思ったので一様紹介。


「あれ? リントヴルムさんは家名は無いのですか?」


 と、ドランさんが。

 ああ、私と一緒だから住んでいるところから2人で来たと思われたのか。


「いえ、リントヴルムとは旅をしていて知り合ったので同じ村の出身とかでは無いんですよ」


 と、いうことにしておく。


「それでは改めて、フラーゼさんありがとうございました。これでなんとかなりそうです」

「そんな、別にいいですよ。言ったじゃないですか、困っている時はお互い様と」

「私達はそれでも感謝いたします。少ないですがこれが代金です」


 そんなことを言ってラインさんがお金を渡してきた。


 金貨40枚。


 つまり、40万。

 アレ? 多くない?


 

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