第18話 通貨
大丈夫みたいだから早速創って貰おう。
「じゃあ創ってくれる?」
「うむ、あの怪我なら中級を2回で大丈夫だが面倒だし上級でいいだろう」
そう言ってリントヴルムの手に黒い霧が集まり霧散した。
そこには綺麗な緑色の液体が入ったフラスコがあった。
「ポーションは階級が上なほど透き通る色をする、上級だったらこんなもんか」
そう言ってそれを私の渡してきた。
「ありがとう」
リントヴルムが居て助かったよ。
「うむ」
よし、馬を治そう。
私は上級ポーションを【異次元袋】に入れた、皆の前で初めから持ってたと思わせる為にである。
もう、準備は出来てたみたい。
でも、こめんね、それ無駄だったよ。
「来ましたか、何してたんですか?」
「ちょっとね、聞きたいんですが馬は置いていくんですか?」
そういうと皆一様に仕方ない、みたいな顔をした。
「私達では運ぶのは無理ですから仕方ありません。それにこの怪我ではもう歩く事は出来ないでしょう」
「じゃあ、これ使いましょう」
私はそう言って【異次元袋】に手を突っ込み、上級ポーションを取り出した。
そしたら冒険者達が驚いて。
「そッ、それを、まさか馬に使うなどと言いませんよね」
「そうですけど」
そういいながら私は馬に近づいて上級ポーションを怪我の部分に振りかけた。
途端、見る見る内に怪我が治って行き、見るからに健康で元気な馬に成った。
それを見た冒険者と一般人が一様に絶句した。
馬も治ったし行こうかな。
「馬も治ったし行きましょうか」
そう言うと冒険者のドランさんが。
「な、なにしてるんですか! い、今の上級ポーションですよね!? そんな高価なものなんでサラッと馬に使うんですか!?」
そういわれてもね、こっちにはリントヴルムって言う人が居ますから。
「別にいいじゃないですか」
「いやいや、良くありませんよ」
面倒くさそうだね、適当な理由でも作るか。
「私達の村には生き物を大切にする、手いう風習があるんです。それに習ったまでです」
「……確か、一般常識が違うとか言っていたような。まさかそういうことだったとは」
なんか納得してくれたみたいだ。
ささ、こんな所で立ち話もなんだし移動しようよ。
「馬も治りましたし、もう行きませんか?」
「ああ、そうしよう」
降ろしていた荷物を再び馬車に上げて、出発した。
その間私達は情報収集だ。
「あの、街には通過とかお金と言うものが有ると聞いたんですが、そうなんですか?」
やっぱり、何処の世界でもお金はあるだろう、まずそこ等へんのことを聞きたい。
「お金のことも知らないのかどんなに田舎なんだ……まあ、約束だ教えよう。お金と言うのは――」
なるほどね、大体分かった。
やっぱりファンタジーだなー、って思ったかな。
だってそのまんま金とか銀とか銅がお金なんだもん。
簡潔に日本で例えるならこんな感じだった。
銅貨 100円
大銅貨 500円
小銀貨 1000円
銀貨 5000円
金貨 10000円
大金貨 100000円
白金貨 1000000円
赤金貨 10000000円
見たいな感じだった。
白金貨と赤金貨すごいな、なんでそんなに高いの?
て、聞いたら、白金貨はミスリルが少量入っていて、赤金貨はアダマンタイトが極々本とに少量入って入るからだと言う。
やっぱりファンタジーなんだね。
ミスリルやアダマンタイトとか在るんだ、それならオリハルコンとかも在るのかな?