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第13話 リントヴルム、侮りがたし

 なんか凄い。

 このログハウスみたいな家は、その道うん十年の職人が手間隙欠けて作ったような感じの高級感が漂っていて、家具や壁に掛けたロウソクの光や下にしいてある絨毯、全てが調和して一つの物に成っている。


 ……チョイ待ち。

 ねえリントヴルムさんや、なんでこんなに凄い物作れるの。

 よし、気にしない!


 私は扉を閉めて中に入った。


 う~ん、なんかお金持ちの別荘に来た気分だ。

 ……まぁ外はアレだけど。


 部屋の中央には服掛けにズラッと服が掛けてある。

 全て同じ服だがサイズが違う様だ。

 ザット見ただけで100着は有りそう、どんだけ創ってんだよ。


 さてと、[人化]しちゃおうか。

 で、なんだけど、どうやってスキル使うの?

 いや、今更なんだけど、分かんないんだよね。



《ご主人様。ご主人様はどのスキルを使いたいか念じるだけで結構です。後は私が実行いたします》



 おお、なんかすまないね。

 [人化]~[人化]~~[人化]~~~。


 私が[人化]を使おうと念じると私の体が一瞬光ってそこに私が立っていた。

 ……やっぱり裸だよ。

 ふーこの事に気付いて本当に良かった。


 私の[人化]姿は生前の姿だった。

 黒髪黒目、で身長は153センチと少し小柄だった。

 髪はショートカット。

 生前、私はイジメを受けていたから髪を伸ばすと引っ張られたり、無理やり切れられたりするからショートカットだった。

 でも、今は関係ない。

 髪を伸ばしてみたいけどこの[人化]した姿は髪は伸びるのかな?


 そう思っていたら私の体が一瞬また光、そこには私が髪を伸ばした姿で立っていた。

 綺麗に成った黒髪は腰まで伸びている。

 どういうことだろう。



《少しサービスさせて頂きました。[人化]はある程度なら変更が可能なのです》



 そういうことね。

 ありがとう[超管理]さん。


 私は服を選ぼうと中央に行こうとしたが視界に入ったタンスに何が入っているんだろう、と気に成りタンスに近ずいた。

 たぶん、何も入ってい無いだろうと思っていたが、開けてみたら中に下着が入っていた。

 しかもパンツだけ。

 この世界にブラジャーは無いのだろうか。

 まぁ、私Aカップだったから問題無いと言ったら、問題無いんだけど。

 この世界の胸の大きな人とかどうするんだろうね。


 私は手頃のパンツを選んで穿いた。


 ……何だろう、物凄く肌触りが良い。

 異世界はそこまで技術は発達してないし、こんなに良い生地を使っているイメージが全くと言っていいほど無いんだけど、これ私が生前穿いてたパンツよりいいよ。


 もしかして服もそんな感じなのかな。


 私は服掛けのところに行って服を触ってみた。


 うわ! これも凄く肌触りがいい。

 これってもしかして、リントヴルムが創ったからなのかな。

 まあいいや。


 私は合うサイズを探して着てみた。


 凄く肌触りが良いて気持ちが良い。

 お金持ちが着てる服って皆こんななのかな?


 私の服は白とピンクそして赤を基準としていいる服だ、どんなのかと言うとファンタジーのメイジ(魔法使い)みたいな服だ。

 ……正直に言おう、無茶苦茶可愛い。

 ところどころにフリルが付いていたり、フワッとしていて色鮮やかで凄く可愛い。

 少し恥ずかしいかも。

 てか、リントヴルムがこんなにセンスが良くて可愛い服を創るとか全く思っていなかった。

 正直言って、センスが無くて可愛く無いダメダメな服を創ると思っていた。

 そもそも、このログハウスだけでもセンス抜群なのに、女性の服まで、リントヴルム、侮りがたし。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




~~~とあるところ~~~


「キャー! 見て見てアダム物凄く可愛いわよ!」

「君がキャーとか言うと気持ち悪い(ボソッ)」

「ああぁ? なんか言ったか!?」

「いや何も。てかお前僕にさっき着替えるから見るなって言ったよね」

「終わったんだよ察しろよな」


 はー正直イブの相手をするのは疲れるんだよね。

 イブは自分勝手だからいつも僕が苦労するんだ。

 それに気まぐれだし。

 僕も見てみる、確かに可愛い。

 

「それにしてもリントヴルムいい仕事するじゃねえか、見直したぜ」

「そうだね」


 それは僕も思うから頷いておく。


「でも、アイツ感悪いな話ているの聞いていて思ったが、なぜ記憶が鮮明に有るのか、そんな事例無いなら変だと思うのが普通だろう?」

「どうだろうね、僕らはその理由に付いては知っているけど、知らない人からしたらそう言う事もあるかって成ると思うよ」


 そもそも、魂のは次元の狭間に入って消滅してその残滓から新たな魂になり異界で生まれる。

 消滅せずに残った魂は少しの記憶と共にまた生まれ変わる、その少しの記憶からその世界に異界の技術を試行錯誤して持ち込みその世界を発展させる。

 これは“あの方”が作ったある種法則みたいなものだ。

 では何故こんなことが起こったか、そんな事ヒントも何も無ければ解る筈が無い。


「そういうもんか、でも特殊な魂とは思ったみたいだな」

「そうだね」


 僕はもう一度頷いた。


 てか本当に可愛いね。




 評価が少し上がってました、ありがとうございます。

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