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第10話 もう何がなんだか解らんーー!!!

 ~~~とあるところ~~~


「おい……おい! 無視するよ!」


 私の所にある男性が尋ねてきていた。

 そいつはパッとみたら女性のような顔立ちをしており、とても美しく見える。

 だが、瞳は爛々と鋭い炎のように煌き、声は男のトーンである。

 顔もよく見ると、男と解るがやはり美しい。

 まさに、美男子である。


 コイツがここに来るのは珍しいな。


「ああ? なんだよ」

「あなたは、女性なんだからもっと言葉とか気をつけたらといつも言ってるでしょう」


 そんなん、知るかよ。

 私が女らしくするのは“あの方”の前だけだ。


「で? なんだよ?」

「はーもういいよ。僕がここに来た理由分かっているだろう?」

「さーな」


 分かっているが、私はしらを切る。

 男は深い、それはもう深いため息を吐いた。


「なんで行き成り僕の所に介入してきたんですか、あなたは面倒くさがって全てを私に任せたではありませんか」

「まあ、いいだろう? ちょっと新しいスキルを作っただけじゃないか」

「幾ら“あの方”が全権を私達に譲ったからといっても僕にも相談くらいしてくださいよ」

「わぁーたよ、わぁーたよ。ちょっとサービスしただけじゃねぇか」

「その気持ちは解らないでもないですが今度からやめてくださいね」

「善処いたしますよ、アダム」

「絶対嘘ですよね、イブ」




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 [解析]を開始してから1時間が経過しました。

 まだかな~


 2時間が経過しました。

 ちょっと遅いような気がしますがもう直ぐのはず。


 3時間が経過しました。

 羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、羊が四匹…………。


 4時間が経過しました。

 ……………………………………………………。

 うがーーーー!!

 遅い! 遅すぎるよ!


(ねぇ! リントヴルム! これって一体いつまで続くの!?)

(そんなの我に分かる訳無いであろう。それだけこの封印が複雑なのだろうよ)


 マジですか。

 ちょっとそれはあんまりだ! いつまでか解らないと精神的に辛いんです。

 誰か教えてよ。



《あと、約469年です》



 え? そんなの解るんですか。

 ……でも素直に喜べないね。

 だって約469年だよ!? 長すぎる。


(リントヴルム[超管理]あと約469年と言ってるんだけど……)

(そうなのか、我はもっと掛かると思っておったが、意外と早いもんだな)


 もっと掛かるよ思っていんかい!

 流石に長すぎるよ。


(もっと短縮出来ないの?)

(う~む。それにはもっと上位のスキルを取らなければいけないのだが、お前の魂は今、結構疲弊しているであろう?)


 うう。

 確かに[超管理]を取った後、私の魂は疲弊してしまった。

 無理は良くない。

 分かってけど……うう。



《ズズズズズ……ズズ……》



 ん? またノイズみたいなのが?



《一時的に権能を復活いたしました》



 あの……全く意味が分からないんだけど。



《ご主人様、今ならリントヴルムを開放できます。しますか?》



 なんかよく解んないけど言いや!

 やっちゃって!!



《了解いたしました。スキルネットワークに接続。情報入手。これよりリントヴルムを捕らえている結界、封印を解除いたします》



 そしたら、リントヴルムを捕らえていた、鎖と杭が物凄い音を立てて床に落ちた。



《終了いたしました。ご主人様》



 う、うん。

 ありがとう。



《権能を閉鎖いたします》



 もう何がなんだか解らんーー!!!




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 

「ねえ? イブゥ?? 善処するって言ったよね???」

「分かった、分かったから! 怖い!! その笑顔怖いから!!!」



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