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第一話 出会い

「うおおおおおおおおお、お?」






どこだここ。見たことない場所だ。

助けようとした女性も、止まりそうになかった車も見当たらない。

というか何か俺滅茶苦茶早い。

早いとかレベルじゃないぐらい早いスピードで走ってる


これはまずい。いったん止まろう。

そう思い急ブレーキをしようとした、が。


「きゃっ!」


止まりきる前に見知らぬ人とぶつかってしまった。

どちらもステンと尻もちをついた。


「す、すみません! 大丈夫ですか!」


俺は直ぐに立ち上がり、相手に手を差し伸べた


「だ、大丈夫……」


手を掴み彼女は立ち上がった。


「……」


髪の色は綺麗に透き通ったピンク。

瞳の色も綺麗にピンク。

鼻は高く、輪郭はシュッとしており、非常に整った顔をしている。

まあいわゆる美人、いや、超美人といったところか。


外人さんかなーとか思って見惚れていると。


「ち、ちょっと見すぎじゃ、ない、ですか?」


しまった。流石に初対面の人に対して失礼だった。

直ぐに謝ろう。


「あ、その、すみません!! つい見惚れてしまって……」


さりげなく相手を褒めておくと、ポイントが高いぞ。

そう本に書いてあった。


「ぇと、そ、その、ありがとう、ございます?」


彼女は照れながらそういった。よし。

流石だぜ。もてる男の5つの仕草。


読んだ甲斐があった。


よし、このままガンガン攻めていくぞ。


「こ、このあとよ」

「……あ!」


ぬ、攻めようと思ったら用事を思い出したガードか。

こいつ、なかなかできる。


「その、急がないと、遅れるよ」

「へ?」


急になんのことだと思い聞き返そうと思ったが


(でも、女性の話は取り合えず頷いておいたほうがいいんだよな)


女性は話を聞いてほしい。聞いてくれるだけで満足。

意見や解決等を求めているのではない。


みたいな考えをきいたことがある。


まあ、さっきの本で読んだんだけど。


(こんな女性と関われる機会もそうそうないしな……)


「そ、そうですね。急いでいきましょう」

「うん」


こんな可愛い子に付いて行って危ない事になることもないだろうし。

この辺道よくわからないし。

うんうん、大丈夫。





――――――そう思っていた、この時までは

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