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Raum Zeit  作者: Trigger
2/6

日常(現世編)

「・・・」

「? どうしたのお兄ちゃん?」

「・・・・腕に抱きつくの止めてくれる?」

「そんな・・・・お兄ちゃん、私のこと嫌いになっちゃったの?」


少し目を潤ませて聞いてくる妹


「いや、そういうわけじゃないけどさ............周りの視線が」


あたりを見回しながら答える兄


──とある女子たちの反応──

(あの二人カップルかな? 仲いいね)

(男の人カッコよくない? もろタイプなんですけど♪)

(女の子も可愛いー まさに天使ね)


──とある男子たちの反応──

(チッ カップルかよリア充爆発しろ!)

(てかあの娘めっちゃ可愛くね? やべー惚れたわ)

(はぁ 俺もあんなイケメンに生まれたかったなぁ・・・・)



「いいじゃん別に♪ 皆に私達のラブラブっぷりを見せつけてやろー♪」

「ラブラブって・・・俺たち兄妹だぞ?」

「愛さえあれば関係ないよね♪」

(ダメだこりゃ。)


一刻も早くこの場から離れたい 誠 は足を早めた

「ちょっ、ちょっと早いよー」

「いいから早く学校いくぞ」


まるで二人三脚のように小走りで進んでいるうちに学校付近まできた

「はぁはぁ、疲れたよぉお兄ちゃん」

「今後も腕組んだらああするからな」

「ぶー お兄ちゃんのケチっ」


ふぐのように頬を膨らませる妹に兄以外の男子は心打たれた


(ぶりっこってやつか あざと可愛いな)

(あんな妹が欲しかった・・・・)


「あ、あの誠くん おはよう」


不意に声を掛けられた方をむくと見慣れた顔が立っていた


「あぁ おはよう日向」


田町 日向 誠 の同級生で 小学校からずっと同じでメガネっ子、ドジっ子、天然と見事に揃っている 昔から 誠 に淡い恋心を抱いていて、いろいろするも全く気づかれない ちなみに巨乳である。


「いつも仲がいいね、羨ま・・・あ、憧れちゃうなぁ ハハ」

「えへへ そうでしょ♪ 私とお兄ちゃんは相思相愛なんだから♪」

「いや 兄妹だろ普通の」


そうした他愛もないやりとりをしつつ三人で校門をくぐった

高校舎は左側、中学舍は右側なので妹とはここでお別れだ


「お兄ちゃん またね会いたくなったらいつでも来てね待ってるから

あ、あと授業はしっかり受けてね お兄ちゃんすぐ寝ちゃうから

ああそれとお昼にお弁当持ってくから屋上で待っててね 絶対だよ?

あ、あとそれから・・・・」

「はいはい分かったから早くいきなよ」

「じゃあ最後に・・・・別れのキスを///」

「行こっか 日向」


スタタタタ


「ああ! お兄ちゃんったら お昼に屋上でね」

「ふう あいつといると朝から疲れるな」

「ハハハ 大変だね」


誠 と 日向 は同じ2-Bクラスなので一緒にむかう


「はあー 自分の席がこんなに落ち着くとは」

「朝からお疲れみたいだな ご愁傷さま」

「おまえには分からないさ この辛さが・・・・」


話しかけてきたのは前の席に座っていた 誠 の友人 高崎 信吾 体育会系 以上。


(おいおい雑な紹介だな )


だって興味ないもん


(・・・・)


「どうした?高崎」

「何でもない・・・ただ、」

「ただ?」

「世界は・・・・残酷だな」

「?」


それから朝のHR開始のチャイムとほぼ同時に担任が入ってきた

クラスメイトも皆席につきはじめる


(本格的に始まるのかまた繰り返される一日が)


そう思う 誠 の表情はやはりどこか嬉しげであった





あと二話くらいで現世編は終わらせるつもりです(あくまで予定)

↑3/31追記 無理でした.....すいません

まぁ こんな作品読んでくれてる人なんて宝くじで一等と特賞が両方当たる人よりも少ない筈ですのでのんびり更新していきます


メインタイトルが定まらない(;_;)



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