プロローグ
ピピピピピ・・・・ ピッ
一日の始まりを告げる目覚ましを止め意識が覚醒していくのを感じつつ目が覚める
「うーん・・・」
・・・・事はなく再び眠りにつこうとした。
ダダダダダダッ ガチャッ
「おっはよー♪ お兄ちゃん朝だよー♪」
その声に反応しようとした瞬間
「ごふっ」
声の正体と思われる人物がのしかかってきた
「もう早く起きないと遅刻しちゃうよー♪ ・・・・起きないなら目覚めのキスを・・・・」
「あー はい起きてます だから辞めてください あと降りてください」
「おはよう♪ お兄ちゃん♪♪」
「おはよう・・・朝から元気なことで」
朝の挨拶を済ませベッドから降りる この少年・・・もとい青年は 日下 誠
徒歩10分程度の中高一貫校に通う高校2年生 成績は中の上くらいで可もなく不可もなくといったところ
運動もそれなりに出来、そこそこのイケメンであるため校内の女子からは密かに人気が高い(本人は気づいていないらしい)
所詮テンプレラノベ主人公である(半ギレ
(? なんか妙な寒気が?)
「どうしたの? おにいちゃん?」
「あ いやなんでもないよ それより着替えたいからそろそろ出てってくれ」
「はーい♪ 先に下行ってるね」
「ああ 着替えたらすぐに行く」
タタタタタタ
「・・・・よし」
着替えを終え自分も下に向かう
「あ おはようお兄ちゃん♪」
「さっきもしただろう挨拶は・・・・おお今日も美味しそうだな」
「えへへ お兄ちゃんに喜んでもらうために日々精進中ですよ♪」
誠 の妹の 舞白 重度のブラコンで 誠 と同じ学校に通う中学3年生である茶髪がかった黒髪をサイドテールにしている 顔も可愛い 家事全般が得意で中でも料理は小料理店でも出せるくらいの腕前である(妹曰く 愛情400%)
ホント・・・ 羨ましいよね(ため息
(? なんか噂されてる気分?)
「どうした?舞白?」
「ううん なんでもない」
「ごちそうさま。とっても美味しかったよ舞白」
「そう言ってもらえると作ったかいがあったってものですよ♪」
「さてと食事も済んだし身支度を済ませて登校するか」
「忘れ物はない? お兄ちゃん」
「えーと うん多分大丈夫」
「それじゃ行こっか♪ 」
「ああ」
(また一日が始まる・・・この繰り返しか)
そう思いつつもどこか嬉しげな青年は退屈な世界へと一歩踏み出した