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もしかしたらあのおじさんはロリコンなのかも


「それにしても気をつけてって、なにになんだろうね?」


「うーん・・・わかんなけど、決まり文句なのかも」


決まり文句?それなら「またのご利用をお待ちしています」とかの方がらしいと思うけど

それにやけにおじさんも驚いててたし


「ほら、せっかくきてくれたお客さんが帰り道に大けがとかしたらもうきてくれないかもってのもあるし、実際になんか危ない目にあったら注意してくれてありがとうございましたって言いにまた来てくれるかもしれないし・・・そうゆうことなんじゃない?」


優香が自分の言葉の説明を自信まんまんにしてくれた。

きっと尻尾があったら振っている。

けど、その考えは欠点がある


「だけど逆に危なくなるようにしくんだとか思われそうじゃないかな?そうゆうこと言われて実際に事故にあったりしたら」


「むっ」


「それに実際に事故にあわなかったとしても不吉な事を言う店だって気味悪がられてこなくなっちゃうんじゃない?」


「・・・うぅ~」

簡単に否定されてすこしくやしかったのかもしれない

小さい声で唸って

・・・僕に聞こえないように唸ったつもりなのかもしれないけどばっちり聞えてる

俯きながらまたすこし考えだす

そしてまたぱっと顔をあげる

やっぱり優香も気になるのかもしれない

少し不吉な言葉だから

気をつけて、ということは気をつけなければならない何かがあるということ



「じゃあ実はあの子はおじさんの奥さんで、奥さんのほうが強くて、言ったことを復唱しなきゃいけないとか?」

目はきらきらしてる、なんというか・・・すごい発想だ

へんに子供っぽいというかなんというか


「どこに中学生の奥さんがいるんだよ!」


「もしかしたらあのおじさんはロリコンなのかも!」


「なに!?よし、ひとりであの店いくなよ!」


「フッ」


「なにその笑」


二人でちょっとした冗談を交えながら最後の言葉についての想像を優香が話、僕が否定する

こんな事は小学生以来だろうか?

なんで前の町ではあんなに他人行儀だったんだろう?


「実はあの子は霊能力者!」


「まさか誰かが肩の後ろに?」


「きゃー」

とか言いつつ僕を捕まえる


「・・・棒読みしぎじゃない?」


「たまにはいいんじゃない?」

って言って僕を離す、ちょっと残念なのは秘密だ

くっ・・・成長しやがって

嬉しいような、悲しいような・・・


「・・・まあ、いいけどさ」

ただ、すこし周りの視線が気になるよ・・・



そんな感じで家に向かう

穏やかな景色

なにも問題のない風景


古く、理想的な街並み


「あっ・・・」


「どうした?」


優香が不安気に声をあげる

僕の前ではあまりそういった気配をいつもは見せないのに


「・・・・・・誰かに見られてる」

すごく小さな声で答える

その顔は確信に満ちていて、冗談ですます事など、できそうになかった


「・・・心当たり、ある?」


「・・・」

少し考えこむけど、あるはずがない

この町には来たばかりなんだから


「わかんないけど、あの子が言ってた気を付けてってこの事だったのかも」


「・・・・・・意外と落ちついてるんだな」

普通こんな事があったら怖いと思うけど


「ストーカーにはなれてるよ、前のとこでもいたし・・・だけどどうしよっか?へたに家に行っちゃったら面倒なことになるかもしんないし」

ぼそぼそと会話をしながら、変わらない速さで歩く


「ストーカーになれてるって・・・全然知らなかったぞ」


「言ってないもの」


「お前なぁ・・・・・・これからは言ってくれ」


「・・・・・・・・・わかった」


「それにしても全然視線なんか感じないんだが・・・」


「どっからかはわかんないけど、確実にみてるよ、しばらくここらへんうろつこう、あっ・・・体調大丈夫?」


「大丈夫だよ、道とかはまかせる」

僕にはストーカーになやまされた経験なんてない、

とりあえず優香にまかせよう、なんかあったらちゃんと守らないと

道をジグザグに曲がって、時々コンビニや、土産屋に入って時間を潰す

そんな事を30分ほど続けた


「よし、いた」

優香がそう呟いて

にっこりと僕に微笑んで続ける

「それじゃあ、帰ろっか」






             【気をつけて】






その言葉が脳内で再生される

周りをみる

    特に変なことはない

 「どうしたの?」

妹の声も届かない

   普通じゃないことといえば

 足元の影だけで!?


僕は優香を掴んで後ろに跳躍した


直後に目の前を植木鉢が落下し、地面にその中身をまき散らした


上を見上げる

ごく普通の二階建ての家

二階のベランダから落ちてきたのだろうか


もう少しで頭に直撃する所だった

偶然(●●)気が付く事が出来たからいいものの

気が付かなかったら大けがをしてたかもしれない


「・・・まさか植木鉢が降ってくるなんて」


「・・・」

優香の顔が青い

当たり前だ


運が悪かったら(●●●●●●●)直撃していたのだから


「帰ろう」

このままここにいるより、家に帰った方が安心できる

優香はコクリと

力なく頷いた





家に戻った

すぐにお風呂を沸かす

怖い事が起きた時は、身体を暖めるのが一番いい


お風呂が沸くまでのあいだ

僕と優香は一緒に居た


優香の顔は真っ青で

身体が微かに震えていたから


お風呂が沸くまで

抱きしめていた












お風呂から出る時には、優香は大分落ち着いていて

上気した頬が色っぽかった


それでも、優香はすこし気落ちしてて

僕の隣に座った


「ごめんなさい」


「え?」


「だれかに見られてるとか、ストーカーになれてるとか言ったの嘘なんだ」

優香は僕を見ない

ずっと床を見つめている


「まさか、あんなことがあるなんて、おもわなくて」

肩が微かに揺れている


「ごめんなっ、さい」


僕は何を言えばいいかわからなかった

だから、謝り続ける優香の頭を撫でてあげた



何分たっただろうか?

ふいに言葉が零れ落ちた


「どうして、嘘なんかついたの?」


「っ・・・」


言葉につまる優香の頭をできるだけ優しくなでる


「かまって、くれるっ、のが、嬉しくて」

「・・・」

「向こうじゃ、誰も、かまって、くれなくて、ゆーたとも、たまに、しか、会えなく、て」

「・・・」

「さみしっ、かった」

「ごめん」

「あの子がっ、気をっ、つけて、っていっ、てたのに、嫌なっ、予感がしてたのに、嘘ついてっ」

「もういいよ、もういいから」

「ゆうっ、たが、死んじゃ、うと思っ、た」

「僕はここにいるから」

「ごめん、なさっ!?」


謝ろうとする口を無理やり塞ぐ

涙を流してる優香を見ながら

再び落ち着くまで待った





「落ち着いた?」


「うん・・・」


「ただの事故だったんだから、深く悩んじゃだめだよ?」


「うん・・・」


「キスする?」


「うん・・・ってしないよ!?いきなり何言ってっ!」


「話聞こうね」


「はい・・・」


「まあ、落ち着いたみたいでよかった。もう一回お風呂入れば?けっこう身体も冷えたでしょ?風邪ひいちゃうよ」


「うん、入る」


また妹はお風呂に向かっていく


今度は、きっと長風呂になるだろう

優香はお風呂好きだし


それまで、自分の部屋に行ってよう


当たり前だけど、家を出た時と同じ様子の部屋

なんの変化もあるはずがないのに、そんなことを考えてしまって少し笑ってしまう


ベットに腰かけ、あの日記をめくる



「なに、これ・・・?」








1982年4月3日

佐々木から聞いたもう一つの宝があるかもしれない神社に行ってきた

人が結構多くて十分な下見はできなかったが

見目麗しい少女と遭遇した

その少女は魔性とでもいうのだろうか?

其の眼に見詰められると全てを覗かれるような気がしたものだ

その少女は私の事を「淡雪」と呼んでいた



ここまではいい

前に読んだ時もこうだったと思う

この後はなにもなくて、次のページに移っていたはずだ

なのになんで






























赤字で



『神社からの帰りに、上から苗木が降ってきた

 運よくかわせたからよかったものの当たっていたら大けがだ

 そのくせ家主はでてこないし、大変腹立たしい      』

                                  なんて書いてある!?

のるまはやめました

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